対光反射に関与するのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第115回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
対光反射は、光刺激が網膜(視神経の受容体)に当たり、視神経を介して中枢に伝わり、動眼神経の副交感神経線維(エディンガー・ウェストファル核由来)が瞳孔括約筋を収縮させることで起こります。したがって、動眼神経は対光反射の遠心路として必須の役割を果たします。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。対光反射の求心路(光刺激の伝達)には視神経が、遠心路(瞳孔括約筋の収縮)には動眼神経が関与します。動眼神経は瞳孔括約筋を支配しており、反射弓の遠心路を形成します。
- 2. 滑車神経は上斜筋を支配し、眼球の運動に関与しますが、対光反射には直接関わりません。正しくは:滑車神経は眼球運動(特に上斜筋による内下方回旋)を司ります。選びやすい理由:眼球運動に関わる神経なので、反射にも関係があるのではと誤解されやすいです。混同注意:動眼神経や外転神経といった他の眼球運動神経と混同しやすいです。
- 3. 三叉神経は顔面の感覚と咀嚼筋の運動を司る神経であり、対光反射とは無関係です。正しくは:三叉神経は顔面の知覚と咀嚼筋の運動に関与します。選びやすい理由:顔面に関連する重要な神経であるため、選びたくなるかもしれませんが、対光反射とは機能が異なります。混同注意:視神経や動眼神経など、直接眼に関連する神経との区別が曖昧な場合に選ばれやすいです。
- 4. 外転神経は外側直筋を支配し、眼球を外転させる働きがありますが、対光反射には関与しません。正しくは:外転神経は外側直筋を支配し、眼球を外側に動かします。選びやすい理由:眼球運動に関わる神経なので、対光反射のような眼の反射と関連があるように思えるかもしれません。混同注意:動眼神経や滑車神経と同様に、眼球運動に関わる他の脳神経と混同しやすいです。
- 5. 顔面神経は顔面表情筋の運動や味覚、涙腺・唾液腺の分泌などを司りますが、対光反射には関与しません。正しくは:顔面神経は顔の表情筋の動きや味覚に関与します。選びやすい理由:顔に関連する神経であるため、眼の反射と関連があるように思えるかもしれませんが、機能が異なります。混同注意:三叉神経と同様に、顔面に関連する神経として、眼の反射と誤って結びつけられることがあります。
国試ポイント
対光反射の反射弓(求心路、中枢、遠心路)に関わる脳神経の特定が問われています。特に遠心路としての動眼神経の役割が重要です。
混同注意
眼球運動に関わる他の脳神経(滑車神経、外転神経)や、顔面に関連する神経(三叉神経、顔面神経)と混同しやすいです。それぞれの神経が支配する筋肉や機能の違いを正確に理解しておく必要があります。
次に同じ論点が出たら
瞳孔反射に関する問題が出た場合、求心路(視神経)と遠心路(動眼神経)のどちらを問われているのか、また直接対光反射と間接対光反射の違いも判断できるように知識を整理しておく必要があります。
関連知識
対光反射の機序(求心路:視神経、中枢:中脳のエディンガー・ウェストファル核、遠心路:動眼神経の副交感神経線維)、瞳孔散大筋を支配する交感神経、他の脳神経の主な機能(眼球運動、顔面感覚・運動など)