がん性疼痛に使用する強オピオイド鎮痛薬はどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第115回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
モルヒネはWHOのがん疼痛治療ガイドラインにおいて、強い疼痛に対する強オピオイド鎮痛薬として第一選択薬の一つとされています。コデインは弱オピオイド、カルバマゼピンは抗てんかん薬で神経障害性疼痛に、ロキソプロフェンとアセトアミノフェンは非オピオイド鎮痛薬であり、いずれも強オピオイドではありません。
選択肢ごとの解説
- 1. コデインは弱オピオイドに分類され、主に鎮咳薬として使われることが多いですが、鎮痛作用もあります。がん性疼痛の初期や軽度の場合に用いられることはありますが、強オピオイドではありません。正しくは:がん性疼痛に使用する強オピオイド鎮痛薬としては不適切です。選びやすい理由:オピオイドであるため、選択肢として考慮してしまう可能性があります。混同注意:弱オピオイドと強オピオイドの区別。
- 2. 正解。モルヒネはWHOのがん疼痛治療ガイドラインにおいても「強オピオイド」の代表として位置づけられ、がん性疼痛管理の中心的な薬剤です。
- 3. カルバマゼピンは主に抗てんかん薬として使用され、神経障害性疼痛、特に三叉神経痛の治療に有効ですが、オピオイド鎮痛薬ではありません。正しくは:がん性疼痛に使用する強オピオイド鎮痛薬としては不適切です。選びやすい理由:神経障害性疼痛に使われることがあるため、痛みの薬という点で混同する可能性があります。混同注意:神経障害性疼痛の治療薬とオピオイド鎮痛薬の区別。
- 4. ロキソプロフェンは非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の一種で、軽度から中等度の疼痛に用いられますが、オピオイドではありません。強オピオイドが必要な痛みには効果が不十分です。正しくは:がん性疼痛に使用する強オピオイド鎮痛薬としては不適切です。選びやすい理由:一般的に広く使われる鎮痛薬であるため、選択肢として考えてしまう可能性があります。混同注意:非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)とオピオイド鎮痛薬の区別。
- 5. アセトアミノフェンは解熱鎮痛薬の一種で、NSAIDsとは異なる作用機序を持ちます。軽度から中等度の疼痛に用いられますが、オピオイドではありません。強オピオイドが必要な痛みには効果が不十分です。正しくは:がん性疼痛に使用する強オピオイド鎮痛薬としては不適切です。選びやすい理由:一般的に広く使われる鎮痛薬であるため、選択肢として考えてしまう可能性があります。混同注意:解熱鎮痛薬とオピオイド鎮痛薬の区別。
国試ポイント
がん性疼痛治療におけるWHO三段階除痛ラダーの理解、特に強オピオイドに分類される薬剤の名称と役割が問われる問題です。
混同注意
弱オピオイドと強オピオイドの違い、またオピオイド以外の鎮痛薬との区別が混同しやすいポイントです。特にコデインはオピオイドですが強オピオイドではないため注意が必要です。
次に同じ論点が出たら
がん性疼痛治療において、他の強オピオイド鎮痛薬(例: フェンタニル、オキシコドン)や、弱オピオイド、非オピオイド鎮痛薬の代表例についても問われる可能性があります。また、副作用管理についても重要です。
関連知識
WHO三段階除痛ラダー(第1段階:非オピオイド鎮痛薬+鎮痛補助薬、第2段階:弱オピオイド鎮痛薬+非オピオイド鎮痛薬+鎮痛補助薬、第3段階:強オピオイド鎮痛薬+非オピオイド鎮痛薬+鎮痛補助薬)、各種オピオイド(フェンタニル、オキシコドンなど)の種類と特徴、鎮痛補助薬(抗うつ薬、抗てんかん薬など)の役割。