自力での摂取が困難な臥床患者の食事介助で適切なのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第106回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
食事介助において、患者さんの主体性を尊重し、食欲を刺激するためには、患者さんが食事の内容を視覚的に確認できる環境を整えることが重要です。これにより、食事への関心を高め、誤嚥防止にもつながります。
選択肢ごとの解説
- 1. 水分摂取は、口腔内を潤し、嚥下をスムーズにするために重要であり、脱水予防にも必須であるため、避けるべきではない。正しくは:水分摂取の介助は積極的に行うべきである。選びやすい理由:むせやすい患者の場合、水分摂取でむせることを過度に恐れるかもしれない。混同注意:水分でむせることと、適切な水分摂取の重要性の区別。
- 2. 仰向け(仰臥位)の姿勢では、頸部が伸展しやすく、食物が気管に入りやすくなるため、誤嚥のリスクが高まる。食道が気管の背後に位置しているため、座位または半座位で顎を引いた状態が望ましい。正しくは:座位または半座位の姿勢を維持し、顎を軽く引いた状態にする。選びやすい理由:寝たきりの患者の場合、体位変換が困難なため、安易に仰臥位を維持しようとしがちである。混同注意:安静時の体位と食事介助時の安全な体位の区別。
- 3. 正解。患者さんが食事内容を確認できる場所に食器を置くことで、視覚からの情報で食欲が刺激され、摂食意欲の向上につながる。これは、患者さんの尊厳を尊重する上でも重要である。選びやすい理由:正解肢であるため、医学的に正しい選択肢である。
- 4. 患者の顎が上を向く姿勢(頸部伸展位)は、気道が開き、食物が気管に入りやすくなるため、誤嚥のリスクが非常に高まる。食事介助では、顎を軽く引く(頸部前屈位)のが原則である。正しくは:患者の顎が軽く引けるように介助し、下方からスプーンで食べさせる。選びやすい理由:介助者が食べさせやすい位置を優先してしまいがちである。また、口を開かせるために顎を上げるという誤解。混同注意:口を開かせる姿勢と、安全な嚥下姿勢の区別。
国試ポイント
食事介助における安全管理と患者の尊厳保持、誤嚥予防の基本体位、水分摂取の重要性。
混同注意
食事介助時の体位や方法に関する誤った常識や、効率性を優先しすぎる考え方。
次に同じ論点が出たら
食事介助の問題では、常に「患者の安全確保(特に誤嚥予防)」と「患者の尊厳・快適性の保持」という2つの視点から、最も適切な対応を選択する。
関連知識
誤嚥性肺炎の予防、摂食・嚥下リハビリテーション、口腔ケアの重要性、低栄養予防。