足浴の効果で最も期待されるのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第106回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
足浴は温熱効果により末梢血管を拡張させ、血液循環を促進します。これにより副交感神経が優位になり、心身のリラックス効果が高まるため、入眠を促進する効果が最も期待されます。
選択肢ごとの解説
- 1. 足浴は主にリラックス効果をもたらし、直接的に食欲を増進させる作用は限定的です。正しくは:食欲不振の改善には、食事内容の工夫、胃腸の活動促進、精神的なストレス軽減などがより直接的に作用します。選びやすい理由:気分が良くなれば食欲も出る、と考える学生がいるかもしれませんが、直接的な効果ではありません。混同注意:リラクゼーション効果が全身の調子を整え、間接的に食欲にも影響すると誤解するかもしれません。
- 2. 正解。足浴により下肢が温まることで全身の血液循環が改善し、副交感神経が優位になります。これにより心身がリラックスし、入眠しやすくなる効果が期待されます。
- 3. 足浴の温熱効果は、血管を拡張させ血行を促進することで、筋肉の緊張を緩和し、リラックスさせる作用があります。緊張を高めることはありません。正しくは:筋肉の緊張は、温めることで緩和されるのが一般的です。選びやすい理由:温めることで血流が良くなり、活発になるイメージから誤解するかもしれません。混同注意:温熱効果による血行促進と、筋肉の興奮を混同する可能性があります。
- 4. 足浴は温かいお湯を使用するため、直接お湯に触れる足部の皮膚温は上昇します。全身の血行が促進されることで、体全体が温まる効果も期待されます。正しくは:足浴により皮膚温は上昇します。選びやすい理由:足のほてりを取るようなイメージと混同するかもしれませんが、それは冷却であり足浴ではありません。混同注意:冷却効果と温熱効果を混同する、または、足のほてりを取る目的を想像して間違えるかもしれません。
国試ポイント
足浴の基本的な生理学的効果、特にリラクゼーションと睡眠促進の関連性について問う問題です。温熱療法の一般的な効果を理解しているかが重要になります。
混同注意
温熱効果がもたらす多様な生理作用の中から、最も直接的かつ一般的に期待される効果(リラクゼーション・睡眠促進)を選び出す能力が試されます。食欲増進や筋肉緊張の緩和も関連しないわけではないが、主要な目的とは異なります。
次に同じ論点が出たら
今後同様の問題が出た場合、温熱療法の直接的な生理学的効果と、それによって得られる具体的なメリット(特にリラックス、疼痛緩和、血行促進)を結びつける思考プロセスが求められます。
関連知識
温罨法・冷罨法の目的と効果、自律神経(交感神経・副交感神経)の働き、睡眠と生体リズム、バイタルサインと循環器系の変化。