創傷治癒の成熟期の状態はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第112回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
創傷治癒の成熟期では、増殖期に形成されたコラーゲン線維がリモデリングされ、瘢痕組織が最終的な形態と強度を獲得します。この時期は数ヶ月から年単位で続き、瘢痕が収縮し、より強固になる過程です。
選択肢ごとの解説
- 1. マクロファージによる創部の浄化は、主に炎症期から増殖期の初期にかけて活発に行われるプロセスです。これは壊死組織や異物の除去を目的とし、成熟期に特有の状況ではありません。正しくは:炎症期から増殖期初期の現象である。選びやすい理由:創傷治癒の重要な段階ではあるが、成熟期ではない。混同注意:炎症期と増殖期の区別が曖昧だと誤解する可能性がある。
- 2. 基底細胞が創面を覆い、上皮化を進めるのは増殖期(上皮化期)の主要なプロセスです。これにより皮膚の連続性が回復しますが、これは成熟期の段階ではありません。正しくは:増殖期の現象である。選びやすい理由:上皮化は治癒に不可欠だが、成熟期の特徴ではない。混同注意:増殖期の上皮化と成熟期のリモデリングを混同する可能性がある。
- 3. 肉芽組織の形成は、主に増殖期に起こる現象です。血管新生、線維芽細胞の増殖、コラーゲン線維の産生によって創の欠損部を埋め、治癒の基盤を築きますが、これは成熟期よりも前の段階です。正しくは:増殖期の現象である。選びやすい理由:肉芽組織は創傷治癒の重要な段階であり、治癒過程の一部と誤解しやすい。混同注意:増殖期と成熟期の区別が曖昧だと誤解する可能性がある。
- 4. 正解。創傷治癒の成熟期では、増殖期に形成されたコラーゲン線維のリモデリング(再構築)が進行し、瘢痕組織が最終的な形態へと変化していきます。瘢痕の形成とその強度の増加が成熟期の主要な特徴です。正しくは:成熟期においてコラーゲン線維のリモデリングが進行し、瘢痕の強度が増していく。選びやすい理由:瘢痕形成が治癒の最終段階であるという認識があれば選択しやすい。混同注意:瘢痕形成が増殖期に始まることと、成熟期にリモデリングされることの区別が曖昧だと混乱するかもしれない。
国試ポイント
創傷治癒の各段階(炎症期、増殖期、成熟期)における主な生理的変化と細胞の役割を正確に理解しているかが問われる問題です。特に、それぞれの時期に特徴的な現象を識別することが重要となります。
混同注意
創傷治癒の段階は連続的であり、各段階の現象が部分的に重なり合うことがあるため、それぞれの段階で最も顕著な現象を把握する必要があります。特に、増殖期と成熟期の境界が曖昧に感じられることがあります。
次に同じ論点が出たら
創傷治癒の各段階における主要な細胞(例:血小板、好中球、マクロファージ、線維芽細胞、基底細胞)の役割と、それがどのような組織学的変化を引き起こすかを理解できているかを確認する。
関連知識
創傷治癒の3つの段階:1. 炎症期(止血、炎症反応、マクロファージによる清浄化)、2. 増殖期(肉芽組織形成、血管新生、線維芽細胞増殖、上皮化)、3. 成熟期(コラーゲン線維のリモデリング、瘢痕形成、創の収縮、瘢痕の強度増加)。