成人への与薬方法で正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第112回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
点眼薬は、下眼瞼を軽く引き下げて露出した下眼瞼結膜の中央に滴下するのが正しい方法です。これにより、点眼液が角膜に直接当たる刺激を避け、結膜嚢に保持されやすくなり、眼の表面からの流出を最小限に抑えられます。結果として、薬剤の吸収が効果的に行われます。
選択肢ごとの解説
- 1. 成人への筋肉内注射において、大殿筋は坐骨神経損傷のリスクがあるため、一般的には推奨されません。三角筋や中殿筋・小殿筋が選択されます。正しくは:成人への筋肉内注射は、三角筋や中殿筋・小殿筋などに行う。選びやすい理由:大殿筋も筋肉内注射の部位として知られているため、選択肢として間違いではないと感じる可能性がある。混同注意:広範囲な筋肉であればどこでも良いと誤解する可能性がある。
- 2. 坐薬は肛門から直腸内へ指の長さの半分程度(約3~5cm)挿入し、自然に保持される深さまで押し込む必要があります。単に「数cm」では曖ឍであり、不十分な場合があるため適切とは言えません。正しくは:坐薬は、指の長さの半分程度(約3~5cm)直腸内へ挿入する。選びやすい理由:数cmという表現が漠然としているものの、ある程度の深さまで入れること自体は正しいという点で選択肢として見えてしまう。混同注意:具体的な深さの目安が示されていないため、どの程度の「数cm」を指すのか判断に迷う。
- 3. バッカル錠は、口腔内の頬と歯肉の間に挟み、唾液でゆっくり溶かしながら粘膜から吸収させる薬剤です。噛んだり飲み込んだりすると、速やかな吸収が妨げられたり、薬効が低下したりする可能性があります。正しくは:バッカル錠は、頬と歯肉の間に挟み、溶けるのを待つ。選びやすい理由:一般の錠剤と同じように、噛んだり飲み込んだりするものだと誤解する可能性がある。混同注意:口腔内で使用する薬という点で、舌下錠との区別があいまいになる可能性がある。
- 4. 正解。点眼薬の正しい投与方法です。下眼瞼を軽く引き下げて結膜嚢を露出し、その中央に点眼することで、角膜への刺激を避け、薬液が流れ出るのを防ぎ、効率的な吸収を促します。正しくは:この記述は正しい。選びやすい理由:特になし。正確な情報であり、誤りを誘う要素は少ない。混同注意:上眼瞼や角膜に直接点眼すると誤解する可能性。
国試ポイント
薬剤の様々な投与経路に関する基本的な知識と、それぞれの投与方法における具体的な手技・注意点を理解しているかが問われます。特に、禁忌部位や効果を阻害する行為について正確に覚えていることが重要です。
混同注意
筋肉内注射の部位(大殿筋は坐骨神経損傷リスク、三角筋が一般的)、坐薬の挿入深度、バッカル錠と舌下錠の違い、点眼の適切な部位と手技が混同されやすい点です。
次に同じ論点が出たら
今後、各投与方法における年齢別の注意点や、特定の薬剤における特殊な投与方法(例:インスリン注射の部位のローテーション)についても学習を深める必要があるでしょう。
関連知識
内服薬、外用薬(軟膏、貼付剤)、吸入薬など、他の薬剤投与経路についても、それぞれの特徴と正しい投与方法を学習しておく必要があります。特に、自己管理が必要な患者への指導方法も関連知識として重要です。