音を感知するラセン器〈Corti〈コルチ〉器〉があるのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第112回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
ラセン器(コルチ器)は聴覚の主要な受容器であり、蝸牛管(内耳の蝸牛内にある膜性の管)の基底膜上に存在します。ここで音の振動が神経インパルスに変換され、聴神経を通じて脳に伝達されます。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。蝸牛管(蝸牛内の膜迷路)には、音の振動を電気信号に変換するラセン器(コルチ器)が存在します。これは聴覚の主要な受容器です。
- 2. 半規管は平衡感覚(回転加速度)を感知する器官であり、聴覚とは直接関係ありません。ラセン器はここにありません。正しくは:半規管は、体の回転運動に伴う平衡感覚を司る器官です。選びやすい理由:内耳の一部であるため、感覚器という点で混同しやすいかもしれません。混同注意:ラセン器と混同することはありませんが、内耳の他の器官(前庭器官など)と機能をごちゃ混ぜにしてしまう可能性があります。
- 3. 鼓室は中耳の一部であり、鼓膜の振動を耳小骨が内耳に伝える空間です。音の伝達は行いますが、音を感知するラセン器はありません。正しくは:鼓室は中耳に位置し、音の振動を内耳へ伝えるための耳小骨が存在する空間です。選びやすい理由:鼓室も聴覚に関わる部位であり、音の伝達経路であるため、機能の一部と誤解する可能性があります。混同注意:音の伝達機能と音の受容機能を混同しやすいです。
- 4. 鼓膜は外耳と中耳の境界にあり、空気の振動を機械的な振動に変換する役割がありますが、音を電気信号に変換するラセン器はここにはありません。正しくは:鼓膜は音の振動を受け取り、それを機械的振動に変換して中耳に伝える役割があります。選びやすい理由:鼓膜は音の入口であり、聴覚に不可欠なため、主要な器官と誤解しやすいです。混同注意:音の受容器官と、音の受容プロセスにおける最初の変換部位を混同しやすいです。
- 5. 前庭は平衡感覚(直線加速度や重力)を司る器官であり、聴覚とは異なる機能を持っています。ラセン器はここにはありません。正しくは:前庭は内耳の一部で、頭部の位置や直線加速度を感知し、平衡感覚を維持する役割があります。選びやすい理由:内耳の一部であるため、平衡感覚と聴覚の両方を司ると誤解する可能性があります。混同注意:平衡感覚器と聴覚器を混同しやすいです。
国試ポイント
内耳の構造と機能に関する基本的な知識が問われています。特に、聴覚器であるラセン器の正確な位置と、それが他の平衡感覚器(半規管、前庭)とどのように異なるかを理解しているかがポイントです。
混同注意
内耳には聴覚を司る蝸牛と平衡感覚を司る前庭・半規管があるため、これらの部位の機能や含まれる構造が混同されやすいです。特に、蝸牛と前庭は隣接しており、両方とも『器』という名称の構造(ラセン器、耳石器)を持つため注意が必要です。
次に同じ論点が出たら
今後同様の問題が出た場合、ラセン器の機能(音の感知)と、内耳の他の構造(前庭、半規管)の機能(平衡感覚)を明確に区別できているか、また、それらが具体的にどの部位にあるかを正確に記憶しているかが問われます。
関連知識
内耳は骨迷路と膜迷路から構成され、膜迷路には内リンパが満たされています。蝸牛管は膜迷路の一部であり、ラセン器には有毛細胞があり、音の刺激を受け取ると機械的刺激を電気信号に変換します。この信号は蝸牛神経(聴神経の一部)に伝えられます。