国際協力として5歳未満児死亡率の高い地域に1年間派遣されることになった看護師が、派遣される地域の住民に対して行う活動でプライマリヘルスケアの原則に基づいた活動はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第112回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
プライマリヘルスケア(PHC)の理念は、すべての人々が健康を享受できるよう、地域住民の参加と自己決定を尊重し、地域で利用可能な資源と技術を最大限に活用することに重点を置いています。これにより、持続可能で公平なヘルスケアが実現されます。
選択肢ごとの解説
- 1. プライマリヘルスケアは、高度な医療技術よりも、地域に根差した基本的なヘルスケアサービスの提供と健康促進に重点を置きます。先進的な医療技術を最優先することはPHCの理念とは異なります。正しくは:地域住民のニーズに基づいた、身近で包括的なヘルスケアサービスを提供する活動選びやすい理由:医療従事者である看護師として、高度な医療を提供することが貢献であると考えやすいから。混同注意:高度医療や専門医療の役割
- 2. 医学的な研究の実施は、今後の医療の発展に寄与する活動ではありますが、派遣先の住民の健康改善を直接の目的とするプライマリヘルスケアの活動としては、優先順位が高いものではありません。PHCは直接的な住民の健康支援を重視します。正しくは:地域住民の健康増進と疾病予防に直接的に貢献する活動選びやすい理由:専門家として学術的な貢献をすることも重要であると考えやすいから。混同注意:学術研究や公衆衛生研究の目的
- 3. 正解。プライマリヘルスケアの重要な理念の一つは、地域で利用可能な資源(人材、物資、伝統的な知識など)や技術を最大限に活用し、住民自身がヘルスケアに参加し、主体的に健康を維持・向上させることを支援することです。これは持続可能なヘルスケアシステム構築に不可欠です。選びやすい理由:(正答のため該当なし)混同注意:(正答のため該当なし)
- 4. プライマリヘルスケアでは、地域住民の主体的な参加と自己決定が重視されます。専門家チームが主導権を握り、中心となって進める活動は、トップダウン型のアプローチであり、住民のエンパワーメントや持続可能性の観点からPHCの理念とは合致しません。正しくは:地域住民が主体的に参加し、意思決定の過程で中心的な役割を果たす活動選びやすい理由:専門家がリーダーシップを発揮することが効率的で効果的であると考えやすいから。混同注意:専門家主導の緊急支援や技術供与
国試ポイント
プライマリヘルスケア(PHC)の基本的な理念と、その構成要素(地域住民の参加、公平性、地域資源の活用、多部門連携、適切な技術の活用など)を理解することが重要です。
混同注意
プライマリヘルスケアは、高度な医療技術を提供するセカンダリケアやターシャリケアとは異なり、地域に根ざした基本的なヘルスケアを指します。また、専門家主導のトップダウンアプローチとは対照的に、地域住民のエンパワーメントを重視します。
次に同じ論点が出たら
プライマリヘルスケアに関する問題が出題された際は、「地域住民の主体性」「地域資源の活用」「公平性」「予防的アプローチ」といったキーワードが含まれている選択肢がPHCの理念に合致するかを判断します。
関連知識
アルマ・アタ宣言(1978年)においてプライマリヘルスケアが提唱され、「すべての人々に健康を」という目標が掲げられました。PHCの構成要素には、健康教育、栄養の改善、安全な水の供給、母子保健、予防接種、風土病対策、必須医薬品の供給などが含まれます。