一次救命処置時の成人への胸骨圧迫の深さで適切なのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第106回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
一次救命処置(BLS)ガイドラインでは、成人に対する胸骨圧迫の深さは、少なくとも5cm以上、最大6cmまでと定められています。これにより、心臓が効果的に圧迫され、脳や重要臓器への血流が維持されます。深さが不十分だと循環効果が得られにくく、深すぎると合併症のリスクが高まるため、適切な深さを保つことが極めて重要です。
選択肢ごとの解説
- 1. 成人の胸骨圧迫では、胸が十分に沈み込むことが重要であり、2〜3cmでは不十分です。正しくは:成人の胸骨圧迫の深さは、約5cm以上、最大6cmとされています。選びやすい理由:小児に対する胸骨圧迫の深さと混同する可能性があります。混同注意:小児の圧迫深度と混同しやすい。
- 2. 正解。一次救命処置における成人への胸骨圧迫では、胸郭の約3分の1程度が沈むように、深さ5cm以上、最大6cmまで圧迫することが推奨されています。これは心臓を効果的に圧迫し、血液循環を維持するために必要な深さです。正しくは:この選択肢は正しいです。選びやすい理由:他の選択肢と迷うことは少ないですが、正確な数値を覚える必要があります。混同注意:他の数値と混同しないように注意が必要です。
- 3. 胸骨圧迫の深さが8〜9cmは、胸骨圧迫として深すぎ、肋骨骨折や内臓損傷のリスクを高める可能性があります。必要以上の深さは推奨されません。正しくは:成人の胸骨圧迫の深さは、約5cm以上、最大6cmとされています。選びやすい理由:「深く強く」というイメージから、より深い方が良いと誤解する可能性があります。混同注意:深く押すことの重要性を強調しすぎると、過剰な深さと誤解する可能性がある。
- 4. 胸骨圧迫の深さが11〜12cmは、明らかに過度な深さであり、重篤な合併症(肋骨骨折、気胸、心臓損傷、肝臓損傷など)を引き起こす危険性が非常に高いです。正しくは:成人の胸骨圧迫の深さは、約5cm以上、最大6cmとされています。選びやすい理由:より強い圧迫が良いという誤解から、不適切に深い数値を選んでしまう可能性があります。混同注意:過度に深く押すことの危険性を認識していない場合、誤って選択することがある。
国試ポイント
一次救命処置における胸骨圧迫の具体的な数値基準(深さ、速さ、中断時間など)は頻出テーマです。特に成人、小児、乳児といった対象ごとの違いを正確に覚える必要があります。
混同注意
胸骨圧迫の深さは、成人だけでなく小児(胸郭の約1/3、約5cm)、乳児(胸郭の約1/3、約4cm)と対象によって異なるため、それぞれの推奨値を混同しないように注意が必要です。
次に同じ論点が出たら
この知識を基に、実際の状況で適切な胸骨圧迫を効果的かつ安全に行うことができるか、他のBLS手順(気道確保、人工呼吸、AEDの使用)と組み合わせて判断できるかが次のステップとなります。
関連知識
胸骨圧迫の速さは1分間に100〜120回、中断時間は10秒以内、圧迫と人工呼吸の比率は30:2が成人BLSの主な要素です。また、質の高い胸骨圧迫の実施には、胸壁の完全な再膨張を許容することも含まれます。