左前腕に持続点滴静脈内注射をしている患者の更衣で適切なのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第114回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
点滴静脈内注射をしている患者さんの着替えの基本は「脱健着患」です。これは、脱ぐ時は健常な腕(健側)から、着る時は点滴をしている腕(患側)からという原則を指します。これにより、点滴ルートへの不必要な引っ張りや圧迫を防ぎ、安全に安楽に着替えを介助することができます。設問では左前腕に点滴をしているため、右腕が健側、左腕が患側となります。したがって、右袖から脱がせ、左袖から着せるのが適切です。
選択肢ごとの解説
- 1. 点滴をしている左腕から脱がせると、ルートを引っ張るリスクが高まります。点滴の腕への負担を避けるため、健側から脱がせるのが原則です。正しくは:健側(右袖)から脱がせ、点滴側(左袖)から着せるのが適切です。選びやすい理由:一見合理的に見えるかもしれませんが、点滴ルートの保護を最優先すべきです。混同注意:健側から脱ぎ、患側から着るという原則を混同している可能性があります。
- 2. 点滴をしている左腕から脱がせると、点滴ルートへの負荷が大きくなり、抜去や損傷のリスクが増大します。また、着せる際も同様にリスクがあります。正しくは:健側(右袖)から脱がせ、点滴側(左袖)から着せるのが適切です。選びやすい理由:点滴側を先に扱うことで、後から健側を扱いやすいと考えるかもしれませんが、ルート保護が優先されます。混同注意:着脱の順序における点滴ルートへの配慮を理解していない可能性があります。
- 3. 正解。点滴をしている患者さんの着替えの基本は、「脱健着患」です。つまり、健常な側(右腕)から衣服を脱がせ、点滴をしている側(左腕)から着せることで、点滴ルートへの負担を最小限に抑え、患者さんの安楽と安全を確保します。正しくは:この選択肢が正しい手順です。選びやすい理由:他の選択肢と混同しやすいですが、基本原則「脱健着患」を思い出しましょう。混同注意:「脱健着患」と「脱患着健」を混同すると間違った選択をしてしまいます。
- 4. 右袖から脱がせるのは正しいですが、着せる際に再び右袖から着せると、点滴をしている左腕は最後に扱われることになり、衣服を通す際にルートが引っ張られるリスクが高まります。点滴側から着せるのが原則です。正しくは:右袖から脱がせ、左袖(点滴側)から着せるのが適切です。選びやすい理由:健側から脱ぐのは正しいので、一部は合っていると誤解しやすいです。混同注意:着脱両方の順序における「健側と患側」の原則を十分に理解していない可能性があります。
国試ポイント
点滴中の患者さんの着替えの介助は、看護の基本技術であり、国家試験でも頻出テーマです。「脱健着患」の原則を正確に理解し、適用できることが求められます。
混同注意
健側と患側のどちらから脱ぎ、どちらから着るのかを混同しやすいです。特に「脱患着健」と誤って覚えてしまうと間違った選択をしてしまいます。
次に同じ論点が出たら
今後、他の種類のドレーンやチューブが挿入されている場合の着替えの介助について、同様の原則が適用されるか考えることができます。
関連知識
片麻痺の患者さんの着替えの介助も同様に「脱健着患」の原則が適用されます。また、術後のドレーンやチューブ類がある場合の着替えの介助も、これらルート類への配慮が重要となります。