入院中の転倒・転落の内的要因はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第114回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
転倒・転落の要因には、患者自身の身体的・精神的状態に起因する「内的要因」と、患者を取り巻く環境に起因する「外的要因」があります。医薬品の服用は、めまいやふらつき、意識レベルの変化などを引き起こし、患者自身の身体機能に影響を与えるため、内的要因に該当します。その他の選択肢は、すべて外的要因または環境要因に分類されます。
選択肢ごとの解説
- 1. 履物の種類は、患者の身体能力や疾患とは直接関係なく、外部の環境的要因または行動的要因に分類されます。正しくは:外部環境要因または行動要因選びやすい理由:滑りやすい履物などが転倒の原因になるため、一見正しいように思えるが、これは患者自身の身体的状態に起因するものではない。混同注意:内的要因と外的要因の区別が曖昧な場合、履物も転倒リスクと認識されやすい。
- 2. 正解。特定の薬剤(睡眠導入剤、降圧剤、向精神薬など)の服用は、めまい、ふらつき、意識レベルの低下、筋力低下などを引き起こし、患者自身の身体機能に影響を及ぼすため、転倒・転落の内的要因となります。
- 3. ベッド柵の位置や種類は、患者を取り巻く環境の一部であり、外部の環境的要因に分類されます。患者自身の身体機能や状態から生じるものではありません。正しくは:外部環境要因選びやすい理由:ベッドからの転落防止に重要であるため、転倒・転落防止策として思いつきやすいが、これは環境側の要因である。混同注意:転倒・転落防止策として広く認識されているため、要因の種類を混同しやすい。
- 4. トイレまでの距離は、患者を取り巻く環境の一部であり、外部の環境的要因に分類されます。患者自身の身体機能や状態から生じるものではありません。正しくは:外部環境要因選びやすい理由:距離が長いと移動中の転倒リスクが高まるため、転倒リスク要因であることは間違いないが、これは環境側の要因である。混同注意:転倒リスクを高める要因であることは事実であるため、要因の種類を混同しやすい。
国試ポイント
転倒・転落の要因を、患者側の内的要因と環境側の外的要因に区別できるかどうかが問われています。特に、薬剤の副作用が患者自身の身体機能に及ぼす影響を内的要因として認識することが重要です。
混同注意
内的要因と外的要因の区別。特に転倒・転落防止に重要な要素(履物、ベッド柵、距離など)は、すべてリスク要因であるため、患者自身に起因するものか、環境に起因するものかの分類が曖昧になりがちです。
次に同じ論点が出たら
内的要因と外的要因の組み合わせによるリスクアセスメントと具体的な転倒予防策の立案。
関連知識
転倒・転落のリスクアセスメント(例:Morse Fall Scale, Hendrich II Fall Risk Model)、薬剤性めまい、起立性低血圧、せん妄、認知機能障害、筋力低下、歩行障害、視力低下など。