成人の一次救命処置〈BLS〉における胸骨圧迫の速さ(回数)で正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第112回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
成人の一次救命処置(BLS)における胸骨圧迫の推奨速度は、国際的なガイドライン(AHA、JRCなど)により、毎分100回から120回とされています。この速度により、適切な深さ(約5cm)で圧迫と解除を繰り返し、脳をはじめとする重要臓器への血流を効果的に維持することが可能となります。
選択肢ごとの解説
- 1. これは適切な速度よりも著しく遅く、心臓からの血流を十分に維持できません。脳や臓器への酸素供給が不十分となり、救命効果が低下します。正しくは:成人の胸骨圧迫速度は、100〜120回/分が推奨されています。選びやすい理由:極端に遅い選択肢であり、知識があれば迷うことは少ないはずです。混同注意:子どもの心拍数や、心肺停止ではない場合の徐脈と混同する可能性は低いでしょう。
- 2. この速度では、十分な心拍出量を確保できません。血液循環を維持するためには、より速い圧迫が必要です。正しくは:成人の胸骨圧迫速度は、100〜120回/分が推奨されています。選びやすい理由:中途半端な速さであり、覚えている知識が曖昧だと選んでしまうかもしれません。混同注意:高齢者などへの配慮から速度を落とすといった誤解があるかもしれませんが、成人に対するBLSの基本プロトコルは一律です。
- 3. 正解。この速度は、国際的なガイドラインで推奨されている成人の胸骨圧迫速度です。これにより、脳や他の重要臓器への血流を効率的に維持し、救命の可能性を高めることができます。正しくは:適切です。選びやすい理由:この範囲を正確に覚えていないと、他の選択肢と迷う可能性があります。混同注意:胸骨圧迫の深さ(約5cm)や、人工呼吸との比率(30:2)など、他の数値と混同しないように注意が必要です。
- 4. この速度は推奨される範囲を超えており、圧迫ごとに十分な胸郭の再膨張(解除)ができなくなる可能性があります。これにより、心臓への血液の充満が不十分となり、効果的な循環が妨げられます。正しくは:成人の胸骨圧迫速度は、100〜120回/分が推奨されています。選びやすい理由:速ければ速いほど良いと誤解する受験生が選ぶ可能性があります。しかし、速すぎると圧迫の質が低下します。混同注意:心拍数が速い状態と混同するかもしれませんが、これは心肺蘇生時の人工的な循環を指します。
国試ポイント
一次救命処置(BLS)における胸骨圧迫の具体的な手順、特に圧迫の速さ(回数/分)と深さ(cm)は、基本中の基本であり、非常に頻出する知識です。ガイドラインの最新情報に基づいて正確に覚える必要があります。また、成人、小児、乳児でそれぞれの数値が異なる点も問われることがあります。
混同注意
胸骨圧迫の『深さ』(約5cm)や、人工呼吸との『比率』(30:2)といった他の数値と混同しやすいです。また、過去のガイドラインでの数値と現在のガイドラインの数値との違いにも注意が必要です。
次に同じ論点が出たら
この知識を応用して、特定状況下のBLS(例:複数人での連携、妊婦に対するBLS、異物除去など)における対応を判断できるかどうかが問われる可能性があります。
関連知識
胸骨圧迫の深度(成人では約5cm、6cmを超えない)、胸郭の完全な再膨張の重要性、中断を最小限に抑えること、人工呼吸との組み合わせ(30:2の比率)、AEDの使用手順。