腹部前面を図に示す。 McBurneyマックバーニー圧痛点はどれか。

選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第112回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢・図は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整え、図は冊子から切り出しています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
McBurney圧痛点は、急性虫垂炎の診断で重要な身体所見の一つであり、右上前腸骨棘と臍を結ぶ線上で、右上前腸骨棘から約3分の1の点に位置します。この部位は、虫垂の根部に相当し、炎症がある場合に強い圧痛を認めます。
選択肢ごとの解説
- 1. ①は剣状突起下部に位置し、心窩部痛(胃潰瘍、急性膵炎など)に関連する部位です。McBurney点ではありません。正しくは:McBurney圧痛点は、右上前腸骨棘と臍を結ぶ線上で、右上前腸骨棘から1/3の点に位置します。選びやすい理由:腹部の圧痛点の一つであるため、知識が曖昧だと誤って選択する可能性があります。混同注意:心窩部痛点、Mondor点
- 2. ②は臍に位置しており、臍周囲痛(小腸疾患、早期虫垂炎など)に関連することがありますが、McBurney点ではありません。正しくは:McBurney圧痛点は、右上前腸骨棘と臍を結ぶ線上で、右上前腸骨棘から1/3の点に位置します。選びやすい理由:腹部中央に位置する主要なランドマークであり、腹痛の初期症状として臍周囲痛を訴えることが多いため、誤解を招きやすいです。混同注意:臍ヘルニアの圧痛点、臍周囲痛
- 3. 正解。③は右上前腸骨棘と臍を結ぶ線上で、右上前腸骨棘から1/3の点にあり、これがMcBurney圧痛点の正確な位置です。虫垂の根部がこの部位の深部に存在するため、虫垂炎で圧痛を認めます。選びやすい理由:正しい知識があれば迷うことはありません。
- 4. ④は左上前腸骨棘と臍を結ぶ線上で、左上前腸骨棘から1/3の点に位置します。これはMcBurney点ではなく、右下腹部とは逆側であるため、虫垂炎の圧痛点としては不適切です。正しくは:McBurney圧痛点は、右上前腸骨棘と臍を結ぶ線上で、右上前腸骨棘から1/3の点に位置します。選びやすい理由:McBurney点と同様に「上前腸骨棘と臍を結ぶ線上の1/3の点」という記述から、左右を混同すると選択肢を選びがちです。混同注意:Lanz点(左右上前腸骨棘を結ぶ線上の右1/3の点)
- 5. ⑤は恥骨結合上部に位置し、下腹部痛(膀胱炎、子宮・卵巣疾患など)に関連する部位です。McBurney点ではありません。正しくは:McBurney圧痛点は、右上前腸骨棘と臍を結ぶ線上で、右上前腸骨棘から1/3の点に位置します。選びやすい理由:下腹部の圧痛点であり、急性虫垂炎の症状が骨盤内虫垂の場合に下腹部痛として感じられることもあるため、誤って選択する可能性があります。混同注意:suprapubic tenderness(恥骨上部の圧痛)
国試ポイント
腹部の主要な圧痛点の解剖学的正確な位置と、それが関連する疾患を理解すること。
混同注意
Lanz点(左上前腸骨棘と右上前腸骨棘を結ぶ線上で右から1/3の点)やBlumberg徴候(反跳痛)など、急性虫垂炎に関連する他の所見と混同しやすい。
次に同じ論点が出たら
腹部圧痛点の問題が出た際は、まず図示されたランドマーク(臍、上前腸骨棘など)を正確に把握し、その間の線と分割比率を確認して判断します。
関連知識
虫垂炎の診断には、McBurney点以外の圧痛点(Lanz点、Rovsing徴候)、筋性防御、発熱、白血球増加、CRP上昇などの臨床所見も総合的に判断する必要があります。