静脈血採血の穿刺時の皮膚に対する針の適切な刺入角度はどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第112回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
静脈血採血の際、針の刺入角度は血管を確実に穿刺し、かつ血管の裏側まで突き破らないようにすることが重要です。一般的に15〜20度程度の浅い角度で刺入することで、血管の走行に沿って針を進めやすくなり、合併症のリスクを低減できます。これにより、血管の損傷や血腫形成を防ぎ、採血の成功率を高めることができます。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。静脈血採血では、針が血管を貫通しすぎたり、浅すぎたりしないよう、皮膚に対して15〜20度程度の角度で穿刺することが推奨されています。この角度で血管を確実に穿刺し、合併症のリスクを低減します。正しくは:この選択肢は正しい記述です。選びやすい理由:より鋭角な角度は血管を貫通しにくく、鈍角な角度は血管を突き破るリスクが高まります。混同注意:採血の角度は、注射の種類(皮下、筋肉内など)によって異なります。静脈採血の適切な角度を理解しておく必要があります。
- 2. 35〜40度では、針が深すぎる、または血管を突き破ってしまうリスクが高まります。この角度は一般的に静脈血採血には適切ではありません。正しくは:静脈血採血には適さない角度です。通常は15〜20度で穿刺します。選びやすい理由:より深い角度の方が血管に届きやすいと感じるかもしれませんが、血管を損傷するリスクが高まります。混同注意:筋肉内注射や皮内注射など、他の注射方法の角度と混同する可能性があります。
- 3. 55〜60度という角度は、静脈血採血には非常に急すぎます。この角度では血管を完全に貫通し、血腫形成や神経損傷のリスクが著しく高まります。正しくは:静脈血採血では、この角度は深すぎ、血管損傷のリスクが非常に高くなります。選びやすい理由:より垂直に近い角度は、より深く組織に到達するように思えるかもしれませんが、静脈採血では不適切です。混同注意:他の医療処置(例: 中心静脈カテーテル挿入など)の角度と誤解する可能性がありますが、一般的な末梢静脈採血の角度ではありません。
- 4. 75〜80度はほぼ垂直に近く、静脈血採血には全く不適切な角度です。この角度では、血管を突き破る、神経損傷、血腫、感染などの合併症のリスクが極めて高くなります。正しくは:この角度で静脈血採血を行うことはありません。極めて危険であり、避けるべきです。選びやすい理由:皮膚に対する最も直接的な角度ですが、血管を狙う静脈採血では血管を損傷する可能性が極めて高いです。混同注意:この角度は、他の医療処置で使われることはあるかもしれませんが、静脈血採血には決して使用されません。
国試ポイント
静脈血採血における適切な穿刺角度に関する知識は、基本的な看護技術として非常に重要です。この知識は、患者の安全確保と採血の成功に直結するため、臨床現場で必須となります。関連して、適切な駆血帯の位置、針の選択、採血部位の消毒方法なども理解しておく必要があります。
混同注意
他の注射(皮内注射、皮下注射、筋肉内注射)の刺入角度と混同しやすい点に注意が必要です。それぞれの注射方法によって目的とする層が異なるため、適切な角度も異なります。
次に同じ論点が出たら
患者の血管の状態(太さ、深さ、走行)に応じて、刺入角度を微調整する臨床判断が求められます。また、採血後の止血状況や患者の状態を観察し、異常の早期発見に努める必要があります。
関連知識
採血時の手順(駆血、消毒、穿刺、採血、抜針、止血)、合併症(血腫、神経損傷、感染、血管迷走神経反応)、針刺し事故防止対策、血液検体の取り扱い。