公費医療と法の組合せで正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第109回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
結核に罹患している児童に対する療養給付は、児童福祉法第20条の規定に基づいて行われる公費医療です。これは、児童の健全な育成を目的とした児童福祉施策の一環として位置づけられています。
選択肢ごとの解説
- 1. 未熟児の養育医療は、児童福祉法に基づいて提供される公費医療です。正しくは:未熟児の養育医療 ― 児童福祉法選びやすい理由:医療提供に関するものであるため「医療法」と結びつけやすいが、具体的な対象と目的は児童福祉の範疇。混同注意:医療法は医療機関の基準などを定める法律であり、個別の公費医療制度を定めるものではない点。
- 2. 正解。結核に罹患した児童に対する療養給付は、児童福祉法第20条に基づき提供される公費医療制度です。
- 3. 麻薬中毒者の措置入院は、麻薬及び向精神薬取締法に規定されています。精神保健福祉法は精神障害者の医療や保護について定めますが、麻薬中毒者の措置入院は別法です。正しくは:麻薬中毒者の措置入院 ― 麻薬及び向精神薬取締法選びやすい理由:措置入院という言葉や精神的な問題であることから、精神保健福祉法と関連付けやすい。混同注意:精神障害者に対する措置入院と、麻薬中毒者に対する措置入院とを混同しやすい。法的根拠が異なる。
- 4. 定期予防接種による健康被害の救済措置は、予防接種法に規定されています。感染症法は感染症の予防や患者への医療提供について定めますが、健康被害の救済は別の法律です。正しくは:定期予防接種による健康被害の救済措置 ― 予防接種法選びやすい理由:感染症の予防接種に関する内容であるため、感染症法と関連付けてしまいやすい。混同注意:感染症対策の法律と、予防接種による健康被害救済の法律を混同しやすい。健康被害救済は予防接種法の固有の規定。
国試ポイント
公費医療の対象疾患や対象者と、それらを規定する法律の正確な組み合わせを問う問題です。特に、類似の制度や関連性の高い法律との混同を誘う選択肢が多く用意されます。
混同注意
各公費医療制度の根拠法と、内容が類似する他の法律(例: 医療法と児童福祉法、精神保健福祉法と麻薬及び向精神薬取締法、感染症法と予防接種法)の区別が問われる。
次に同じ論点が出たら
今後も公費医療制度と根拠法の組み合わせは頻出すると考えられます。特に、近年制度改正があったものや、似たような名称の制度、関連法律が複数存在する分野(例:感染症、精神疾患、母子保健)に注意して学習すると良いでしょう。
関連知識
児童福祉法(未熟児養育医療、結核児童療養給付)、感染症法(結核の医療費助成など)、精神保健福祉法(精神障害者医療費助成など)、予防接種法(予防接種費用、健康被害救済)、難病法、生活保護法など、主要な公費医療制度とその根拠法を横断的に理解しておく必要があります。