世界保健機関〈WHO〉が定義する健康について正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第107回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
WHOの健康の定義は、「健康とは、病気ではないとか、虚弱ではないということではなく、肉体的、精神的、社会的に完全に良好な状態である」とされています。これは単に身体的な健康だけでなく、精神的な健康や社会との良好な関係性も含まれるという包括的な概念を示しています。
選択肢ごとの解説
- 1. WHOの健康の定義は、病気や虚弱がないこと以上の広範な概念を含んでいます。正しくは:単に病気や虚弱のない状態であるだけでなく、より多角的な側面を包含する。選びやすい理由:健康を考える上で病気がないことは基本だが、WHOの定義はさらに踏み込んでいる点を忘れてはならない。混同注意:病気がないことだけが健康と誤解されがちですが、WHOの定義ではそれだけでは不十分です。
- 2. 健康は、社会全体で支援し、享受されるべき普遍的な権利とWHOは考えており、個人の努力だけでなく社会的な要因も重要です。正しくは:国家や社会の支援が不可欠であり、個人の努力のみで獲得するものではない。選びやすい理由:自己管理や個人の健康意識は重要だが、それだけではWHOの定義における健康を説明しきれない。混同注意:健康は自己責任と思われがちですが、WHOは健康を社会的な権利として捉えています。
- 3. 正解。WHO憲章前文において、「健康とは、病気ではないとか、虚弱ではないということではなく、肉体的、精神的、社会的に完全に良好な状態である」と定義されています。正しくは:この記述はWHOの健康の定義と完全に一致します。選びやすい理由:最も包括的で、WHOの理念を反映した選択肢である。混同注意:健康は単なる身体の機能だけでなく、心や社会とのつながりも含むことを明確に示しています。
- 4. WHOは、健康の享受は人権であり、経済的・社会的な条件によって差別されるべきではないと考えています。全ての人々が最高の健康水準を享受できるべきであるという理念を持っています。正しくは:経済的、社会的な条件による健康格差は、克服すべき課題であり、差別が生じることが容認されるものではない。選びやすい理由:現実には健康格差は存在するが、それはWHOが容認するものではなく、むしろ解消すべき課題と捉えている。混同注意:現実の健康格差とWHOの理念を混同しないよう注意が必要です。WHOは健康の平等を推進しています。
国試ポイント
世界保健機関(WHO)が定める健康の定義は、看護師国家試験で頻繁に出題される基本的な知識です。この定義が単に病気の有無だけでなく、身体的、精神的、社会的な側面を統合した概念であることを正確に理解しているかが問われます。
混同注意
健康を「病気がないこと」と単純に捉えがちですが、WHOの定義はそのような狭義の解釈を超えて、生活の質や幸福度まで含めた広範な概念を指します。また、健康が個人の努力のみで得られるという誤解や、健康格差の存在をWHOが容認していると誤解する点も注意が必要です。
次に同じ論点が出たら
WHOの定義を踏まえて、特定の事例において「健康的であるか否か」を判断する際、身体的、精神的、社会的な各側面からアセスメントできるか。
関連知識
WHO憲章前文、ヘルスプロモーション、プライマリヘルスケア、健康の社会的決定要因(SDH)