学童期中学年から高学年にみられる、親から離れて仲の良い仲間同士で集団行動をとる特徴はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第113回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
ギャングエイジは、小学校中学年から高学年(9歳から12歳頃)に見られる発達段階で、子どもが親の支配から離れ、同性の仲間と閉鎖的な集団(ギャング)を作り、仲間との連帯感を強め、秘密や独自のルールを持つといった特徴があります。この時期は社会性の発達が著しく、仲間関係の中で社会規範や協調性を学ぶ重要な時期とされています。設問の記述は、このギャングエイジの典型的な特徴を正確に表しています。
選択肢ごとの解説
- 1. 心理的離乳は、主に青年期に見られる親からの精神的な自立の過程を指します。学童期中学年から高学年では、まだ親との心理的な結びつきが強く残っています。正しくは:心理的離乳は、青年期に親からの精神的な自立を達成する過程です。学童期よりも後の段階で顕著になります。選びやすい理由:「親から離れて」という記述から、心理的な独立を連想しやすいため。混同注意:「自立」という言葉の幅広い意味と混同しやすいですが、心理的離乳は特に青年期の自己確立と関連が深いです。
- 2. 自我の萌芽は、乳幼児期に自己と他者を区別し始める初期の段階を指します。学童期中学年以降では、自我はすでに形成され、より社会的な側面が発達しています。正しくは:自我の萌芽は、乳幼児期に自己の存在を認識し始める最初の段階です。選びやすい理由:「親から離れて」という部分を、自己意識の目覚めと拡大と解釈すると選びやすいかもしれません。混同注意:自己意識の発達段階と混同しやすいですが、自我の萌芽はより早期の乳幼児期の特徴です。
- 3. 正解。ギャングエイジは、学童期中学年から高学年(およそ9〜12歳頃)に特徴的に見られる発達段階です。この時期の子どもたちは、親の監督から少し離れて、同性の親しい仲間同士でグループを作り、集団行動を重視し、独自のルールや価値観を共有するようになります。これは設問の記述と完全に一致します。
- 4. アイデンティティの確立(自我同一性の確立)は、主に青年期(思春期から成人期初期)において、自分は何者であるかという自己認識を確立する過程を指します。学童期ではまだこの段階には至っていません。正しくは:アイデンティティの確立は、青年期に自己の役割や価値観を統合し、自分らしい生き方を模索する発達課題です。選びやすい理由:「親から離れて」という記述を、より広い意味での自己確立の過程と捉えると、アイデンティティの確立を選んでしまう可能性があります。混同注意:「自我の確立」という言葉の響きから、成長や自立に関連する一般的な概念と混同しやすいですが、特定の発達段階を指す専門用語です。
国試ポイント
各発達段階における特徴的な行動や心理状態を正しく理解し、専門用語と結びつける能力が問われています。特に学童期の社会性の発達に焦点が当たっています。
混同注意
心理的離乳(青年期)、自我の萌芽(乳幼児期)、アイデンティティの確立(青年期)といった、他の発達段階の心理的特徴と混同しやすいです。それぞれの時期と特徴を正確に把握する必要があります。
次に同じ論点が出たら
学童期の特徴を問われた場合は、「親からの自立と仲間集団の形成」に注目し、「ギャングエイジ」を想起する。他の選択肢がどの発達段階の専門用語であるかを確認し、適切でないものを排除する。
関連知識
エリクソンの発達段階論、ピアジェの認知発達理論、各年齢に応じた社会性の発達、集団行動の意義。