壮年期の男性で減少するのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第113回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
テストステロンは男性ホルモンの代表であり、男性は壮年期以降、加齢とともに血中濃度が徐々に低下します。このテストステロンの減少は、性欲低下、疲労感、集中力低下、筋肉量減少など、男性の身体的・精神的な変化(男性更年期症状)に深く関与しています。
選択肢ごとの解説
- 1. 男性体内でも微量に分泌されるホルモンですが、主要な男性ホルモンではなく、加齢に伴う顕著な減少が問題となることは一般的ではありません。女性の閉経期における減少がよく知られています。正しくは:この選択肢を正しく直す場合、女性の閉経期に減少するホルモンとして提示されるべきです。選びやすい理由:ホルモンの減少というキーワードから、女性の更年期と混同して選んでしまう可能性があります。混同注意:女性の閉経に伴うエストロゲンの減少。
- 2. プロラクチンは主に乳汁分泌に関わるホルモンで、男性では通常低い値で保たれています。加齢による顕著な減少は一般的ではなく、特定の病態ではむしろ上昇することもあります。正しくは:この選択肢を正しく直す場合、特定の疾患(例:プロラクチノーマ)で上昇するホルモンとして提示されるべきです。選びやすい理由:下垂体から分泌されるホルモンの一種であり、他のホルモンと区別がつかない場合に選択肢として迷う可能性があります。混同注意:甲状腺ホルモンや成長ホルモンなど、他の視床下部-下垂体関連ホルモン。
- 3. アルドステロンは副腎皮質から分泌され、主に血圧や電解質バランスの調整に関わります。加齢に伴い分泌量が減少傾向を示すこともありますが、壮年期男性の主要な減少ホルモンとして国試で問われることは稀です。むしろ循環器系の病態と関連して言及されることが多いです。正しくは:この選択肢を正しく直す場合、レニン-アンジオテンシン-アルドステロン系の一部として、血圧調整機能に関わるホルモンとして提示されるべきです。選びやすい理由:血圧や体液調節に関わる重要なホルモンであるため、何らかの加齢変化があると推測し選択する可能性があります。混同注意:腎機能や循環器系の変化に伴うホルモン変動。
- 4. 正解。テストステロンは男性ホルモンの主要なもので、男性は壮年期(一般的に40歳前後)以降、加齢とともにその分泌量が徐々に減少します。この減少は「男性更年期障害(LOH症候群)」の原因の一つとして知られています。
国試ポイント
男性ホルモンの代表であるテストステロンが、壮年期以降の男性の加齢に伴い減少するという基本的な生理学的知識が問われています。特に男性更年期障害(LOH症候群)の原因としての理解も重要です。
混同注意
女性ホルモン(エストロゲン)の閉経期における減少と混同しやすいですが、男性に特化した問題であることを意識しましょう。また、成長ホルモンや甲状腺ホルモンなど、加齢に伴い変化する他のホルモンとの区別も重要です。
次に同じ論点が出たら
ホルモン関連の問題が出たら、まず「どの性別か」「どの年代か」「どのような変化か(増加か減少か)」の3点を正確に把握し、その条件に合致する主要なホルモン変化を考えるようにしましょう。特に「更年期」に関する知識は男女ともに重要です。
関連知識
男性更年期障害(LOH症候群)の症状(性欲低下、勃起不全、疲労感、抑うつ、集中力低下、筋肉量減少、骨密度低下など)と、テストステロンの主な作用(男性二次性徴の発現、骨格筋の発達、造血作用、性欲維持など)を理解しておくことが重要です。また、ホルモン補充療法(テストステロン補充療法)の適応と禁忌についても関連知識として把握しておくと良いでしょう。