老化に伴う視覚の変化で正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第113回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
加齢に伴う視覚の変化では、水晶体の混濁(白内障)や網膜の機能低下により、視野が狭くなる傾向があります。また、周辺視野や夜間視力の低下も一般的です。選択肢1は、これらの変化を適切に表現しています。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。加齢により水晶体が濁る白内障や、網膜の機能低下、視神経の変性などが起こりやすくなり、これらが視野の狭窄を引き起こすことがあります。特に、周辺視野の低下が顕著になることがあります。正しくは:この記述は正しい。選びやすい理由:加齢による視機能低下の一般的な症状と認識されている。混同注意:初期の白内障や緑内障の症状と混同される可能性がある。
- 2. 加齢とともに水晶体の弾力性が失われ、毛様体筋の調節能力が低下するため、近くの物を見る際にピントが合いにくくなる『老視(老眼)』が進行します。このため、近くが見えにくくなります。正しくは:近くが見えにくくなる。選びやすい理由:遠視と老視を混同してしまうと誤って選択する可能性がある。混同注意:子どもの頃の遠視と混同して、加齢で改善すると勘違いするかもしれない。
- 3. 加齢により水晶体が黄色みを帯びて混濁したり、網膜の錐体細胞の機能が低下したりするため、特に青色系の色の識別能力が低下するなど、色の識別はむしろ困難になります。正しくは:色の識別がしにくくなる。選びやすい理由:視力の低下と色覚の低下を切り離して考えてしまうと間違えるかもしれない。混同注意:視力が低下しても色の識別は変わらないと考える人もいるかもしれない。
- 4. 加齢により瞳孔の反応が遅くなったり、網膜の桿体細胞の機能が低下したりするため、暗い場所から明るい場所へ、またはその逆の環境に順応するのに要する時間は延長します。つまり、明暗順応の時間は長くなります。正しくは:明暗順応の時間が延長する。選びやすい理由:「順応」という言葉から、機能が向上すると誤解する可能性がある。混同注意:順応能力が向上すると考える人もいるかもしれない。
国試ポイント
高齢者の視覚機能の変化とその看護について問う問題です。老視、白内障、緑内障など加齢に伴う眼疾患と、それに伴う視機能の変化(視野、視力、色覚、明暗順応など)を正確に理解しておく必要があります。特に、日常生活への影響を考慮した知識が求められます。
混同注意
老視と遠視、色覚異常と視力低下、明暗順応と瞳孔反射の違いなどが混同されやすい点です。
次に同じ論点が出たら
高齢者の視覚機能の変化を踏まえた日常生活指導や環境整備の具体的な方法を問う問題が出題される可能性があります。
関連知識
白内障、緑内障、加齢黄斑変性、老視の症状と看護。高齢者の生活支援や転倒予防における視覚の影響。