第二次性徴が発現し始めた思春期に関心が向くのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第113回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
思春期は第二次性徴が発現し、身体が急速に変化する時期です。この身体の変化は、自己の身体イメージ、アイデンティティ形成、異性への関心などに深く影響するため、思春期の当事者にとって最も重要な関心事の一つとなります。
選択肢ごとの解説
- 1. 善悪の区別は、より幼児期から児童期にかけて発達する倫理観の基礎であり、思春期に特に関心が向く主要なテーマとは異なります。思春期では、より複雑な社会規範や自己のアイデンティティに関連する倫理観が深化します。正しくは:善悪の区別は、より早期の児童期に確立されることが多い。選びやすい理由:思春期には道徳観や社会性が発達するため、関連するように思えるかもしれない。混同注意:道徳的発達と身体的発達の時期が混同されることがある。
- 2. 仕事と家庭の両立は、青年期後期から成人期にかけての課題であり、思春期の主要な関心事ではありません。思春期はまだ学業や自己探求の段階にあります。正しくは:仕事と家庭の両立は、成人期の課題である。選びやすい理由:将来への関心が高まる思春期に、漠然とした将来像として考えることはあるかもしれない。混同注意:思春期から成人期にかけてのライフステージの課題が混同されることがある。
- 3. 正解。思春期は第二次性徴が発現し、身体が著しく変化する時期です。そのため、自身の身体の変化やそれに対する周囲の反応、異性への関心などが重要な関心事となります。これはエリクソンの発達段階におけるアイデンティティ形成にも大きく影響します。正しくは:この時期に顕著な身体的変化が起こるため、それへの関心が高まる。選びやすい理由:他の選択肢も発達段階の要素を含んでいるため、迷う可能性がある。混同注意:心理的発達と身体的発達の優先順位が混同されることがある。
- 4. 経済力の確保と維持は、思春期よりも後の青年期後期から成人期にかけての課題です。思春期はまだ経済的に親に依存している時期であり、自身の経済的な自立を直接的な関心事とすることは稀です。正しくは:経済力の確保と維持は、成人期の課題である。選びやすい理由:将来の自立を漠然と考える中で、経済的な側面を意識することもあるかもしれない。混同注意:思春期から成人期にかけての自立課題の段階が混同されることがある。
国試ポイント
エリクソンの発達段階における思春期(青年期)の課題、特に身体的変化と心理的影響の関連性を理解しているかどうかが問われています。第二次性徴の具体的な内容と、それが個人の心理に与える影響を結びつけて考えることが重要です。
混同注意
各選択肢は異なる発達段階の課題を示しており、それぞれの時期と主要な関心事を正確に結びつけることが求められます。特に思春期のアイデンティティ形成において身体イメージが重要な要素であることを理解しているかがポイントです。
次に同じ論点が出たら
思春期に続き、青年期後期や成人期における主要な発達課題や関心事を問う問題が出題される可能性があります。
関連知識
エリクソンによる心理社会的発達理論(特に青年期の「アイデンティティ対アイデンティティ拡散」)、ピアジェの認知発達理論における形式的操作期、思春期の身体的・心理社会的発達の特徴、性教育の重要性。