新人看護師のAさんは、夜勤の看護師からの引き継ぎが終了した後、日勤で行う業務を書き出した。Aさんが書き出した以下の業務のうち最も優先して行うのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第107回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は5番
解説
人工呼吸器を使用している患者さんの状態確認は、生命維持に直結する医療機器の管理であり、異常があれば患者の生命に重大な影響を及ぼすため、最も優先度が高い。呼吸状態の急変は予測が難しく、早期発見・早期対応が不可欠である。
選択肢ごとの解説
- 1. 患者の不快感を軽減するケアであり重要だが、生命に直結する緊急性は低い。他の緊急性の高い業務より優先度は低い。正しくは:緊急性が低いため、優先度の高い業務を終えた後に行う。選びやすい理由:患者の訴えに対応することは看護の基本であり、患者中心のケアとして魅力的に映るため。混同注意:患者の快適性向上と生命維持の優先順位。
- 2. せん妄患者へのケアとして有効な場合もあるが、夜間のせん妄に対する散歩は危険を伴う可能性もあり、生命維持に直結する緊急性は低い。まず患者の安全を確保した上で、せん妄の原因検索や他の対応を検討すべきである。正しくは:まず患者の安全を確保し、せん妄の原因検索や薬物調整などを優先する。散歩は安全を確認し、他の優先業務後に検討する。選びやすい理由:せん妄患者への個別ケアであり、患者との関わりを重視する看護の姿勢として選びやすい。夜間のせん妄に対する行動介入として適切に思えるため。混同注意:精神的なケアの重要性と身体的ケアの緊急性。
- 3. 新規入院患者の診療録準備は重要な業務だが、午後の入院であり、まだ時間的猶予がある。生命維持に直結する業務より優先度は低い。正しくは:午前の比較的余裕のある時間帯や、他の緊急性の低い業務の後に準備する。選びやすい理由:今後の業務を円滑に進めるための準備業務であり、計画性のある行動として選びやすい。混同注意:緊急性の高い現在の患者ケアと、計画性のある将来の業務準備。
- 4. 翌日の検査説明は患者の不安軽減や協力のために重要だが、すぐに生命に影響を及ぼすものではない。時間的猶予があり、他の緊急性の高い業務より優先度は低い。正しくは:翌日の検査説明は、その日の緊急性の高い業務を終えた後に行う。選びやすい理由:患者への情報提供や心理的サポートは看護の重要な役割であり、患者の不安を軽減したいという思いから選びやすい。混同注意:緊急性の高い生命維持に関わるケアと、非緊急だが患者にとって重要な情報提供。
- 5. 正解。人工呼吸器を使用している患者は、呼吸状態が不安定になりやすく、生命維持に直結するリスクが高い。機器の異常や患者の急変は致命的となるため、最も優先して状態確認を行う必要がある。選びやすい理由:生命維持に直結する業務であり、看護師の最も重要な役割の一つであるため。混同注意:特に混同しやすいものはないが、他の業務の重要性との比較で誤る可能性がある。
国試ポイント
医療現場における業務の優先順位付けの原則(ABCDEアプローチなど)を理解し、緊急度・重症度に基づいて判断する能力が問われる。
混同注意
患者の訴えや予定業務と緊急性のある生命維持に関わる業務との優先順位。緊急度が高い業務を優先する。
次に同じ論点が出たら
生命維持に直結する医療機器の管理や、バイタルサインの急変につながる可能性のある患者の状態確認を最優先とする。患者の安全確保が第一である。
関連知識
業務優先順位付けのフレームワーク(例:トリアージ、ABCDEアプローチ、マズローの欲求段階説の応用)。人工呼吸器管理における異常の早期発見と対応、アラーム対応。