精神科デイケアの目的で最も適切なのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第107回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
精神科デイケアは、精神疾患により社会生活に困難を抱える人々に対し、集団活動や様々なプログラムを通じて、社会性の回復、対人関係能力の向上、生活リズムの調整、就労や復学に向けた準備など、社会復帰や地域生活の維持を支援することを主な目的としています。この中で、他者との交流を通じた対人関係能力の向上は、デイケアが提供する多くのプログラムの中心となる要素です。
選択肢ごとの解説
- 1. 精神科デイケアは、主に症状が比較的安定した段階の患者さんを対象とし、社会復帰やQOL向上を目的としています。陽性症状の鎮静化は急性期の治療目標であり、デイケアの主たる目的とは異なります。正しくは:急性期治療の目標として適切である。選びやすい理由:症状の緩和もケアの一部と誤解しやすい。混同注意:急性期治療と社会復帰支援の役割を混同する。
- 2. 家族の疾病理解は重要な要素ですが、これは主に家族教室や個別相談を通じて行われるべきものであり、精神科デイケアの直接的かつ主要な目的ではありません。デイケアは患者さん自身の社会生活機能の回復に焦点を当てています。正しくは:家族への支援は家族教室や個別相談が中心である。選びやすい理由:家族支援も広い意味での精神科医療と捉えやすい。混同注意:患者さん自身への介入と家族への介入の区別が曖昧になる。
- 3. 単身生活の実現は、社会復帰の目標の一つではありますが、精神科デイケアの直接的な目的は、あくまで社会生活技能の獲得や対人関係能力の向上を通じて、最終的にその目標達成を支援することです。いきなり単身生活を目指すのではなく、段階的な支援が求められます。正しくは:社会生活技能の獲得や対人関係能力の向上を目的とし、結果として単身生活も可能になる場合がある。選びやすい理由:自立支援という点で正しい選択肢に見える。混同注意:具体的な生活目標と、そのための手段であるデイケアの目的を混同する。
- 4. 正解。精神科デイケアは、社会生活機能の回復・維持を目指すものであり、その中でも集団活動を通じて対人関係能力の向上を図ることは非常に重要な目的の一つです。他者との交流を通じて社会性を養い、生活の質を高めることを目指します。正しくは:正しい。選びやすい理由:最も包括的で現実的な目的である。混同注意:具体的な活動内容が目的と一致しているか判断する。
国試ポイント
精神科デイケアの役割と目的を理解しているかが問われる問題です。急性期治療や家族支援、具体的な自立目標(例:単身生活)との違いを明確に区別することが重要です。デイケアは、社会生活技能訓練の一環として、対人関係の改善に重点を置いていることを押さえましょう。
混同注意
精神科のさまざまな支援サービス(入院治療、訪問看護、家族会など)の目的と混同しやすい。特に、単なる「症状緩和」ではなく「社会機能回復」に主眼がある点がポイントです。
次に同じ論点が出たら
精神科デイケアの具体的なプログラム内容と、それがどのような目的達成に繋がるかを具体的に説明できるか。
関連知識
精神科リハビリテーション、地域生活支援、SST(Social Skills Training)、精神保健福祉法、障害者総合支援法