シックハウス症候群に関係する物質はどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第107回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
シックハウス症候群は、建材や家具などから放散される化学物質が原因で、居住者の健康に様々な悪影響を及ぼす状態を指します。その中でも、ホルムアルデヒドは代表的な原因物質の一つとして知られており、接着剤や塗料、防腐剤などに広く用いられています。目の刺激、鼻水、喉の痛み、頭痛、めまい、疲労感、呼吸器症状、皮膚炎などを引き起こすことが特徴です。
選択肢ごとの解説
- 1. アスベストは中皮腫や肺がんの原因となる有害物質であり、シックハウス症候群とは異なる健康被害を引き起こします。正しくは:中皮腫や肺がんの原因物質選びやすい理由:有害物質である点では共通しますが、具体的な健康被害のメカニズムと症状が異なります。混同注意:アスベストは建築材料として使われ、健康被害を引き起こす点でシックハウス症候群と混同しやすいですが、原因物質と症状が明確に異なります。
- 2. ダイオキシン類は主に焼却施設の排ガスなどに含まれ、発がん性や催奇形性、免疫毒性などを持つ環境汚染物質です。シックハウス症候群の直接の原因ではありません。正しくは:焼却施設や産業活動に伴う環境汚染物質選びやすい理由:環境中の有害物質という点で誤解を招く可能性があります。混同注意:広範囲の環境汚染物質であるため、シックハウス症候群の原因物質と誤解されることがありますが、関連性は薄いです。
- 3. 放射性セシウムは原子力事故などで放出される放射性物質であり、内部被ばくによりがんなどのリスクを高めます。シックハウス症候群の原因物質とは関係がありません。正しくは:放射線被ばくの原因となる放射性物質選びやすい理由:人体の健康に悪影響を及ぼす物質という点で混同される可能性があります。混同注意:特定の事故や状況で問題となる物質であり、一般的な住環境におけるシックハウス症候群の原因物質とは異なります。
- 4. 正解。ホルムアルデヒドは建材や家具などに含まれ、目の刺激、鼻水、喉の痛み、頭痛、皮膚炎などのシックハウス症候群の主要な症状を引き起こす代表的な化学物質です。
国試ポイント
シックハウス症候群の定義、主な原因物質(特にホルムアルデヒド)、およびそれらが引き起こす健康影響について理解しているかが問われます。他の有害物質や環境汚染物質との区別も重要です。
混同注意
他の環境中の有害物質(アスベスト、ダイオキシン類、放射性物質など)は、それぞれ異なる健康被害や発生源を持つため、シックハウス症候群の原因物質と混同しないように注意が必要です。
次に同じ論点が出たら
シックハウス症候群の症状と原因物質ごとの特徴、および具体的な予防策や対処法について深く掘り下げて学習する。
関連知識
シックハウス症候群の対策としては、換気の徹底、低ホルムアルデヒド製品の使用、新築・リフォーム後のベイクアウト(室内を高温にして化学物質の放出を促進し換気する)などがあります。また、VOC(揮発性有機化合物)という概念も関連します。