災害時のトリアージで正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第110回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
トリアージ分類では、治療の緊急度と重症度に基づいて色分けが行われます。赤(I)は最優先治療群であり、生命の危機が差し迫っており迅速な医療介入が必要な状態です。黄(II)は待機的治療群で、生命に直接の危険はないものの早期の治療が必要な状態。緑(III)は軽処置群で、外来治療が可能または処置不要な状態を指します。この順番は、災害医療における限られた資源を最大限に活用し、最大の救命効果を上げるための国際的な原則に基づいています。
選択肢ごとの解説
- 1. トリアージタッグは、負傷者の見やすい位置、具体的には右手首に取り付けるのが原則です。右手首が使えない場合は左手首、それも困難な場合は足首など、見やすく外れにくい場所に取り付けます。衣服は脱がせたり、汚れて判読不能になったりする可能性があるため不適切です。正しくは:トリアージタッグは、負傷者の右手首に取り付けるのが一般的です。選びやすい理由:衣服への取り付けは、一時的な目印としては考えられなくもないですが、正規のトリアージタッグの取り付け場所としては誤りです。混同注意:トリアージタッグの取り付け位置と、一時的な目印の付け方。
- 2. 正解。トリアージ分類において、赤(I)は最優先治療群、黄(II)は待機的治療群、緑(III)は軽処置群を指し、この順番で治療の緊急度が高いとされています。これは国際的にも共通の原則です。選びやすい理由:正しい知識であるため。混同注意:各色の示す緊急度と優先順位の理解が曖昧だと混乱する可能性があります。
- 3. トリアージの評価は、傷病者の状態が変化する可能性があるため、到着時だけでなく、その後も定期的に、または傷病者の状態変化に応じて再評価(再トリアージ)を実施する必要があります。30分経過時点のみという制限は不適切です。正しくは:トリアージの評価は、傷病者の到着時だけでなく、その後も継続的に実施します。選びやすい理由:到着時と一定時間経過後の評価という概念自体は間違いではないため、30分という具体的な数字に惑わされる可能性があります。混同注意:初期トリアージと再トリアージの必要性。
- 4. 最も緊急に治療が必要な傷病者には、赤色のトリアージタッグを適用します。黄色のトリアージタッグは、生命の危険はないものの早期の治療が必要な「待機的治療群」に適用されます。正しくは:最も緊急に治療が必要な傷病者には、赤色のトリアージタッグを適用します。選びやすい理由:赤と黄色の分類が混同されやすい。どちらも緊急性が高いと感じられるため。混同注意:トリアージの赤と黄色の意味、それぞれの治療優先順位。
国試ポイント
トリアージの分類(赤・黄・緑・黒)とそれぞれの緊急度・治療優先順位、そしてタッグの色と取り付け位置を正確に理解することが重要です。
混同注意
トリアージの分類とタッグの色、そしてそれぞれの治療優先順位が混同しやすいです。特に、赤が最も緊急度が高いことを、緊急車両の色と関連付けて覚えると良いでしょう。
次に同じ論点が出たら
災害発生時のトリアージに関する問題が出題された際は、まず各色の分類が示す緊急度と治療優先順位を正確に把握し、その次にトリアージタッグの取り付け位置や評価のタイミングを確認して判断します。
関連知識
黒(IVまたは0)は不処置群または死亡群であり、すでに死亡しているか、または救命が不可能と判断される傷病者に適用されます。トリアージは一度で完結するものではなく、傷病者の状態変化に合わせて複数回評価し直す(再トリアージ)ことが必要です。