血液中のビリルビンの由来はどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第110回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は5番
解説
ビリルビンは、寿命を終えた赤血球に含まれるヘモグロビンが脾臓や肝臓で分解される過程で生成されます。ヘモグロビンはヘムとグロビンに分かれ、ヘムがさらに分解されてビリルビンになります。
選択肢ごとの解説
- 1. 核酸(DNAやRNA)は遺伝情報の担い手であり、その分解産物は尿酸などですが、ビリルビンの原料ではありません。正しくは:核酸の分解産物として尿酸が生成されます。選びやすい理由:生体内の重要な物質であるため、関連があるように感じられるかもしれませんが、直接的な代謝経路はありません。混同注意:プリン体代謝の最終産物である尿酸と混同しやすいです。
- 2. メラニンは皮膚や毛髪の色素であり、チロシンから生成されます。ビリルビンとは全く異なる物質です。正しくは:メラニンはチロシンから合成される色素です。選びやすい理由:色のついた物質という共通点から、関連があるように誤解されることがあります。混同注意:皮膚の色素であるメラニンと、胆汁色素であるビリルビンを混同することがあります。
- 3. アルブミンは血漿タンパク質の一種で、ビリルビンを輸送する役割がありますが、ビリルビン自体がアルブミンから作られるわけではありません。正しくは:アルブミンはビリルビンを肝臓へ輸送するキャリアタンパク質です。選びやすい理由:ビリルビンと強く関連する物質(輸送タンパク質)であるため、生成源と誤解されやすいです。混同注意:ビリルビンの運搬役と生成源を混同しやすいです。
- 4. グリコゲンはグルコースが重合した多糖で、エネルギー貯蔵物質です。ビリルビンの生成とは関係ありません。正しくは:グリコゲンはグルコースの貯蔵形態です。選びやすい理由:体内で重要なエネルギー源であるため、代謝産物として関連があるように感じられるかもしれません。混同注意:炭水化物代謝とビリルビン代謝を混同することがあります。
- 5. 正解。ビリルビンは、赤血球の主要成分であるヘモグロビンが分解される過程で生成される代謝産物です。具体的には、ヘムが分解されてビリルビンが作られます。正しくは:ヘモグロビンのヘム部分が分解されてビリルビンが生成されます。
国試ポイント
ビリルビンの生成経路は、黄疸のメカニズムを理解する上で非常に重要であり、国家試験では基本的な知識として頻繁に問われます。特に、赤血球→ヘモグロビン→ヘム→ビリルビンの流れを理解しているかが問われます。
混同注意
ビリルビンが輸送される際のアルブミンとの結合や、肝臓での抱合型ビリルビンへの変化など、関連する他の代謝過程と混同しないように注意が必要です。
次に同じ論点が出たら
次に同じ論点が出た場合、ビリルビンの代謝経路全体(生成、輸送、肝臓での抱合、排泄)や、各段階で異常が起きた場合の病態(黄疸の種類)を理解しているか問われる可能性があります。
関連知識
・黄疸の種類(溶血性、肝細胞性、閉塞性)とその原因・間接ビリルビン(非抱合型)と直接ビリルビン(抱合型)の違い・新生児黄疸とその治療(光線療法)