抗原によって感作されたTリンパ球による細胞性免疫が主体となるのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第110回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
ツベルクリン反応は、結核菌の抗原に対するTリンパ球が関与する遅延型過敏症(IV型アレルギー)であり、代表的な細胞性免疫反応の一つです。感作されたTリンパ球が抗原を認識すると、サイトカインを放出し、マクロファージなどを活性化させて炎症反応を引き起こします。
選択肢ごとの解説
- 1. 花粉症はIgE抗体が関与する即時型アレルギー反応(I型アレルギー)であり、T細胞が主体の細胞性免疫ではありません。正しくは:花粉症はIgE抗体が関与する液性免疫反応です。選びやすい理由:アレルギー反応の一種であるため、免疫反応全般と混同しやすいかもしれません。混同注意:I型アレルギーとIV型アレルギー(遅延型過敏症)
- 2. 蕁麻疹も主にIgE抗体が関与する即時型アレルギー反応(I型アレルギー)であり、T細胞が主体の細胞性免疫とは異なります。正しくは:蕁麻疹はIgE抗体が関与する液性免疫反応です。選びやすい理由:皮膚に症状が出るアレルギー反応として、様々な免疫反応と混同しやすいかもしれません。混同注意:I型アレルギーとIV型アレルギー
- 3. 正解。ツベルクリン反応は、結核菌抗原に対するTリンパ球が関与する遅延型過敏症(IV型アレルギー)であり、細胞性免疫が主体となります。
- 4. アナフィラキシーショックは、IgE抗体が関与する即時型アレルギー反応(I型アレルギー)の重症な形態であり、T細胞が主体の細胞性免疫ではありません。正しくは:アナフィラキシーショックはIgE抗体が関与する液性免疫反応です。選びやすい理由:重篤な免疫反応であるため、主要な免疫反応と誤解しやすいかもしれません。混同注意:I型アレルギーとIV型アレルギー
- 5. インフルエンザの予防接種は、主にB細胞が抗体(液性免疫)を産生することで免疫を獲得することを目的としており、細胞性免疫が主な反応ではありません。ただし、細胞性免疫も一部関与します。正しくは:インフルエンザの予防接種は、主にB細胞による抗体産生(液性免疫)を誘導します。選びやすい理由:「免疫」というキーワードから、予防接種も選択肢として考えやすいかもしれません。混同注意:液性免疫と細胞性免疫
国試ポイント
免疫応答の主要な分類(液性免疫と細胞性免疫)と、それぞれが関与する代表的な疾患や現象を正確に理解しているかを問う問題です。特に、アレルギー反応のI型からIV型の分類と、それぞれの主要な機序を区別できることが重要です。
混同注意
液性免疫(主にB細胞と抗体)と細胞性免疫(主にT細胞)の区別、およびアレルギー反応の各型(I型:IgE、II型:IgG/IgM+細胞表面抗原、III型:免疫複合体、IV型:T細胞)の機序が混同されやすいポイントです。
次に同じ論点が出たら
同様の論点が出題された場合、各免疫反応(特にアレルギー反応の各型)において、どの免疫細胞や分子(抗体など)が主要な役割を担っているかを正確に識別できるかを確認します。
関連知識
液性免疫の例(細菌感染防御、ワクチンによる抗体産生)、細胞性免疫の例(ウイルス感染細胞の排除、腫瘍細胞の排除、移植片拒絶反応)、アレルギーの各型の詳細と臨床例、免疫担当細胞の役割。