担当看護師が計画するAさんへの看護で適切でないのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第107回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
右下腿の開放創と炎症があるAさんに対し、温水足浴は血管拡張により炎症を悪化させ、感染リスクを高めるため不適切です。特に開放創がある場合は、外部からの細菌侵入を促進し、敗血症などの重篤な状態を引き起こす可能性があります。そのため、炎症部位を温めることは避けるべきです。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。開放創や炎症のある部位に温水で足浴を行うと、血管が拡張し、炎症が悪化するだけでなく、感染リスクも高まるため、看護計画として不適切です。正答肢であるため「妥当でないもの」として選択されます。選びやすい理由:足浴は一般的にリラクゼーションや清潔保持に有効なケアとして認識されており、一見すると良さそうに思えるため。混同注意:一般的な清潔ケアとしての足浴と、炎症・開放創のある状態での温熱療法が混同されやすいです。
- 2. 右下腿を高く持ち上げる(挙上する)ことは、浮腫の軽減や血行促進に繋がり、炎症や創傷の治癒を助ける効果が期待できるため、妥当な看護計画です。選びやすい理由:浮腫対策や血行改善の基本であり、看護の知識があれば選択しやすい。混同注意:体位変換やポジショニングに関する知識と関連しています。
- 3. 温泉への旅行計画について語り合うことは、Aさんの精神的QOL向上や意欲向上に繋がり、患者中心のケアとして妥当な看護計画です。温泉はリハビリテーションの一環となることもあります。選びやすい理由:患者の希望を尊重し、楽しみを提供することは精神的なサポートとして重要であるため、妥当な選択肢として判断されやすい。混同注意:身体的な治療と精神的なケアのバランスに関する視点と関連しています。
- 4. Aさんが好む歌を歌唱する機会を設定することは、精神的な安定や活動性の維持に繋がり、患者のQOL向上に貢献するため、妥当な看護計画です。選びやすい理由:音楽療法は患者の精神状態を安定させ、気分転換を図る有効な手段であるため、妥当な選択肢として判断されやすい。混同注意:非薬物療法としての精神的ケア、レクリエーション活動と関連しています。
国試ポイント
炎症や開放創がある部位への温熱療法の禁忌とその理由を理解することが重要です。
混同注意
温熱療法は慢性期の疼痛緩和や血行促進に有効な場合がありますが、急性期の炎症や感染を伴う病態には禁忌であることを混同しないように区別が必要です。冷罨法との使い分けも重要です。
次に同じ論点が出たら
次回の問題では、患者の状態(急性期か慢性期か、炎症の有無、開放創の有無)を確認し、温熱療法や冷罨法などの物理療法が適応か禁忌かを判断します。特に感染リスクのある場合は温熱療法を避けるべきです。
関連知識
急性炎症の5徴候(発赤、熱感、腫脹、疼痛、機能障害)を理解し、それぞれの徴候に対する適切な看護介入を覚えること。また、開放創管理における感染予防の基本原則(清潔操作、適切な創傷被覆材の選択)も関連知識として重要です。