肺サーファクタントの分泌によって胎児の肺機能が成熟する時期はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第106回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
肺サーファクタントは肺胞の表面張力を低下させ、肺胞の虚脱を防ぎます。その分泌は在胎20週頃から始まり、徐々に増加しますが、出生後の呼吸機能を十分に支えるだけの量と質が確保されるのは、在胎34週頃が目安とされています。この時期に肺機能が成熟し、仮に出生しても自力での呼吸が可能となることが多いです。
選択肢ごとの解説
- 1. 在胎10週頃は、肺が形成され始める初期段階であり、サーファクタントの産生・分泌はまだほとんど見られません。正しくは:この時期は、肺の形態形成が主な段階です。選びやすい理由:初期段階ではあるが、肺機能成熟とは結びつかない。混同注意:肺形成の初期段階と肺機能成熟の混同。
- 2. 在胎18週頃は、肺胞の形成が進む時期ですが、サーファクタントの本格的な分泌とそれに伴う肺機能の成熟にはまだ至っていません。正しくは:この時期は、気管支樹の分岐と肺胞の発達が進行中です。選びやすい理由:ある程度の肺発達が見られるため誤解しやすい。混同注意:肺の発達段階とサーファクタント分泌による機能成熟の混同。
- 3. 在胎26週頃からサーファクタントの産生は始まりますが、十分に成熟した肺機能に必要な量と質が確保されるのは、もう少し後の時期です。この時期に生まれた赤ちゃんは、まだ肺機能が未熟で呼吸窮迫症候群のリスクが高いです。正しくは:この時期は、サーファクタントの産生が開始され、肺胞上皮細胞の分化が進みますが、分泌量はまだ不十分です。選びやすい理由:サーファクタントの産生開始時期と勘違いしやすい。混同注意:サーファクタント産生開始時期と、肺機能が成熟する十分な分泌量・質が確保される時期との混同。
- 4. 正解。在胎34週頃になると、肺胞の構造がほぼ完成し、肺サーファクタントの分泌量が十分に増加します。これにより、肺胞の表面張力が適切に低下し、出生後の肺が虚脱せずに機能できる状態、すなわち肺機能が成熟したと判断される時期になります。正しくは:この時期には肺サーファクタントの分泌が十分になり、出生後の呼吸に適応できる肺機能が整います。選びやすい理由:比較的遅い時期であるため、少し早い段階と考えてしまう可能性。混同注意:サーファクタントの分泌開始時期と、呼吸に十分な機能が備わる時期との区別。
国試ポイント
胎児の肺成熟における肺サーファクタントの役割と、その分泌が十分に機能する時期を理解しているか。早産児の呼吸窮迫症候群との関連性を問う基礎知識。
混同注意
サーファクタントの産生開始時期(26週頃)と、機能的に成熟する時期(34週頃)の区別。
次に同じ論点が出たら
早産児の管理において、肺成熟を促進するための具体的な介入(例:ステロイド投与)について説明できるか。出生後の呼吸管理について説明できるか。
関連知識
早産児の呼吸窮迫症候群、副腎皮質ステロイドの投与(肺成熟促進)、肺胞の構造と機能、表面張力。