入院患者の与薬時に誤認を防止するために確認するのは患者の名前とどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第106回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
与薬時の患者誤認防止のためには、患者の名前と併せて、患者自身に装着されているネームバンドを確認することが最も確実な方法です。ネームバンドには患者の氏名、生年月日、IDなどが記載されており、患者と常に一体であるため、照合が容易で確実性が高いです。
選択肢ごとの解説
- 1. 診察券は外来受診時に使用されるものであり、入院中の患者識別の確実な手段としては不適切である。病室やベッドサイドに常に携帯されているわけではないため、確実性に欠ける。正しくは:確実な患者識別のためには、常に患者と一体になっているものが望ましい。選びやすい理由:病院の持ち物であるため、識別に使用されると勘違いするかもしれない。混同注意:患者の医療情報に関連する物品であるため、識別に使えると思ってしまう可能性がある。
- 2. お薬手帳は薬剤の服用履歴を記録するものであり、患者識別の主要なツールではない。入院中は患者の手元に常にない場合もあり、識別に使用するには確実性に劣る。正しくは:確実な患者識別のためには、常に患者と一体になっているものが望ましい。選びやすい理由:薬剤に関する情報が記載されているため、薬剤投与時に使用すると勘違いする可能性がある。混同注意:薬剤投与時に薬剤情報の確認として使用されるため、患者識別にも使えると誤解する可能性がある。
- 3. 健康保険証は身分証明書の一つではあるが、入院中は常に患者が携帯しているとは限らず、与薬時の患者識別の第一選択肢としては適切ではない。正しくは:確実な患者識別のためには、常に患者と一体になっているものが望ましい。選びやすい理由:公的な身分証明書であるため、識別に使えると思ってしまうかもしれない。混同注意:重要な個人情報が記載されているため、患者識別に使用できると誤解する可能性がある。
- 4. 正解。ネームバンドは入院時に患者に装着され、患者氏名、生年月日、ID番号などが記載されているため、与薬時などの確実な患者識別に最も適している。常に患者と一体であるため、照合が容易かつ確実である。
国試ポイント
医療安全における患者識別の重要性、特に与薬時の安全管理が問われています。患者に常に装着されているネームバンドが、最も確実な識別方法であることを理解しているかがポイントです。
混同注意
診察券、お薬手帳、健康保険証はいずれも患者に関する情報を含みますが、与薬時の確実な患者識別には適していません。これらは患者と常に一体ではないため、確認のたびに患者自身から提示を求める必要があったり、紛失・置き忘れのリスクがあるためです。
次に同じ論点が出たら
与薬時には、患者の名前を尋ね、ネームバンドと照合するだけでなく、薬剤師が払い出した薬剤の情報(患者氏名、薬剤名、量など)と患者に投与する薬剤が一致しているかについても確認が必要です。
関連知識
医療現場では、与薬だけでなく、採血、輸血、検査、手術など、あらゆる場面で二重・多重の患者識別が求められます。この患者識別は、医療安全の基本中の基本であり、誤認は重大な医療事故に直結するため、非常に重視されています。