四肢の動脈性外出血に対する止血法で適切なのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第111回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
四肢からの動脈性外出血に対する応急処置として、出血部位を心臓より高い位置に保つことは、重力の影響で血液の還流を抑制し、出血量を減少させる効果的な方法です。これは基本的な止血法の一つとして推奨されています。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。出血部位を心臓より高くすることで、重力により血液が心臓に戻りにくくなり、出血量が減少します。これは応急処置の基本原則の一つです。選びやすい理由:直感的に正しいと感じやすい選択肢であり、基本的な止血法として広く認識されています。混同注意:他の止血法と比較して、より効果的で安全な方法であると判断することが求められます。
- 2. 幅の狭い止血帯は、局所的に強い圧力がかかり、神経や皮膚の損傷リスクを高めます。止血帯を使用する場合は、幅の広いものを選び、均一に圧力をかけることが重要です。正しくは:幅の広い止血帯(5cm以上が目安)を使用する。選びやすい理由:止血帯の使用自体は止血法の一つですが、その適切な使用方法に関する知識が問われます。混同注意:止血帯の有無や使用の可否だけでなく、その具体的な適切な使用条件(幅など)を混同しやすいです。
- 3. 止血帯を長時間連続して使用すると、末梢組織への血流が途絶え、組織壊死のリスクが高まります。再潅流障害も懸念されるため、適切な時間間隔での解放が必要です。一般的に、止血帯は30分から1時間ごとに数分間解放し、血流を再開させるべきとされています。正しくは:止血帯は適切な間隔で解放し、血流を再開させる。選びやすい理由:止血帯の使用時間について、具体的な数値が提示されているため、正しいように見えます。混同注意:止血帯の有効性だけでなく、その使用に伴う合併症のリスクと適切な管理方法を混同しやすいです。
- 4. 動脈性出血を止めるためには、出血部位を動脈圧よりも高い圧で直接圧迫する必要があります。低い圧では出血を十分に抑制できません。正しくは:出血部位を動脈圧より高い圧で圧迫する。選びやすい理由:圧迫止血は正しい止血法ですが、その圧迫の程度に関する詳細な知識が問われます。混同注意:圧迫の必要性は理解できても、その具体的な「どの程度の圧」で圧迫すべきかを誤解しやすいです。
国試ポイント
四肢の動脈性外出血に対する基本的な応急止血法に関する知識が問われています。特に、出血部位の挙上、止血帯の適切な使用方法(幅、連続使用時間)、および圧迫止血の原理について理解しているかが重要です。
混同注意
止血帯の使用に関する選択肢(2と3)は、止血帯の適切な使用方法を知らないと誤りやすいです。また、圧迫止血の原理(圧迫の強さ)も間違えやすい点です。
次に同じ論点が出たら
出血量や患者の状態に応じて、さらに高度な医療処置(専門医の介入、輸液、手術など)が必要か判断する。
関連知識
直接圧迫止血法、止血帯の使用法とそのリスク、ショックへの対応、出血性ショックの徴候と症状。