成人の後腸骨稜からの骨髄穿刺で正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第111回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
骨髄穿刺は骨髄液を採取するための検査であり、骨の内部にある骨髄腔に針を穿刺します。この際、骨膜には痛覚神経が豊富に分布しており、針が骨膜を通過する際に強い痛みを伴うことがあります。また、骨髄液の吸引時は陰圧がかかることで、骨髄の神経終末が刺激され、特有の引き裂かれるような痛みや不快感を感じることが多いため、痛みを伴うことがあるという記述は適切です。
選択肢ごとの解説
- 1. 仰臥位ではなく、後腸骨稜からの骨髄穿刺では通常、側臥位または腹臥位を取らせて穿刺部位を露出させ、安全かつ正確に穿刺が行えるようにします。正しくは:実施時は側臥位または腹臥位を取らせる。選びやすい理由:一般的な採血や中心静脈カテーテル挿入など、多くの医療処置で仰臥位が用いられるため、混同しやすいです。混同注意:一般的な医療処置における体位
- 2. 穿刺時には深呼吸ではなく、体を動かさないように指示し、特に骨髄穿刺では痛みを伴う可能性があるため、患者に声をかけながら体動を防ぐことが重要です。深呼吸は不安の緩和にはつながる可能性もありますが、穿刺時の体動を促すリスクもあり不適切です。正しくは:穿刺時には体を動かさないよう指示する。選びやすい理由:深呼吸はリラックス効果があり、不安を軽減するために医療現場でよく使われるため、穿刺時の患者の苦痛を和らげる方法として選びやすいです。混同注意:リラックスを促すための一般的な声かけ
- 3. 正解。骨髄穿刺は、骨膜への刺激や骨髄液吸引時の陰圧により、痛みを伴うことがあります。患者は「骨をえぐられるような」「引っ張られるような」といった特有の痛みを訴えることが多く、これは避けられない痛みとして周知されています。選びやすい理由:医療処置は痛みを伴うものが多いという一般的な認識から、妥当だと判断しやすいです。混同注意:他の侵襲的な検査・処置の痛み
- 4. 骨髄穿刺後は出血や感染のリスクがあるため、少なくとも当日の入浴は避けるべきです。シャワーは可能でも、穿刺部位を濡らさないように注意が必要です。通常は24時間程度は入浴を控えるよう指導されます。正しくは:処置が終了した当日の入浴は避けるべきである。選びやすい理由:軽微な処置であれば当日入浴可能な場合があるため、混同しやすいです。また、清潔を保つことの重要性から、入浴を早期に再開したいと考える患者の心理に寄り添う形で誤って選択されることもあります。混同注意:一般的な注射や軽度な外科処置後の生活指導
国試ポイント
骨髄穿刺の体位、穿刺時の疼痛の有無、検査後の注意点について正確に理解しているかが問われています。
混同注意
骨髄穿刺と腰椎穿刺の体位や合併症の混同、または検査後の一般的な処置と骨髄穿刺後の特別な注意点の混同に注意が必要です。
次に同じ論点が出たら
骨髄穿刺に関する問題が出た場合、検査前の準備、穿刺中の患者への声かけ、穿刺後の安静度と合併症の確認点に注目して判断します。
関連知識
骨髄穿刺の適応疾患(白血病、悪性リンパ腫、再生不良性貧血など)、検査部位(成人では後腸骨稜が一般的)、合併症(出血、感染、神経損傷など)、禁忌。