体温調節中枢があるのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第108回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は5番
解説
体温調節中枢は視床下部にあります。視床下部は自律神経系の最高中枢であり、体温調節以外にも水分バランス、内分泌調節、摂食・飲水行動、睡眠覚醒リズムなど、生体の恒常性維持(ホメオスタシス)に不可欠な多様な生理機能を統合的に制御しています。
選択肢ごとの解説
- 1. 橋は呼吸調節や意識、睡眠などに関与しますが、体温調節の主たる中枢ではありません。正しくは:橋は呼吸調節や意識、睡眠などに関与します。選びやすい理由:脳幹の一部であるため、生命維持に重要な機能を持つと誤解されやすい。混同注意:脳幹の他の部位と機能が混同されることがある。
- 2. 延髄は呼吸、循環、嚥下など生命維持に不可欠な機能を制御しますが、体温調節中枢ではありません。正しくは:延髄は呼吸、循環、嚥下などの生命維持機能を制御します。選びやすい理由:脳幹の一部であり、生命維持に重要な機能を持つため、体温調節も含むと誤解されやすい。混同注意:脳幹の他の部位や、自律神経系の機能と混同されることがある。
- 3. 小脳は主に運動機能の調節、平衡感覚、姿勢の維持に関与し、体温調節機能は担いません。正しくは:小脳は運動機能の調節、平衡感覚、姿勢の維持に関与します。選びやすい理由:体のバランスを保つ機能があるため、広い意味での身体調節機能の一部と誤解されやすい。混同注意:脳全体のさまざまな機能の一部と混同されることがある。
- 4. 大脳皮質は高次脳機能(思考、記憶、感覚、運動の随意調節など)を担いますが、体温の直接的な調節中枢ではありません。正しくは:大脳皮質は高次脳機能を担います。選びやすい理由:意識的な行動や意思決定に関わるため、間接的に体温に影響を与えることはあっても、直接的な調節中枢ではない点が見過ごされやすい。混同注意:脳全体のさまざまな機能の一部と混同されることがある。
- 5. 正解。視床下部は自律神経系の最高中枢であり、体温調節、水分バランス、睡眠覚醒リズム、摂食行動など、生体恒常性維持に重要な機能を果たします。特に、体温調節中枢がここに位置します。正しくは:視床下部は体温調節中枢として機能します。選びやすい理由:他の脳部位も重要な機能を担うため、その中で視床下部の特定の機能を見極めることが求められる。混同注意:脳の構造と機能の関連性を正確に理解していないと、選択肢を絞り込めない可能性がある。
国試ポイント
脳の各部位と、それが司る主要な機能(特に生命維持に関わる機能や自律神経系が関与する機能)を正確に理解しているかが問われる問題です。視床下部の恒常性維持における重要性は頻出テーマです。
混同注意
脳幹(橋、延髄)も生命維持に重要な役割を担うため、体温調節もその一部と誤解しやすい。また、大脳皮質が高次機能を持つため、広範な身体調節に関わると誤認する可能性もあります。
次に同じ論点が出たら
体温調節以外の視床下部の機能(例:抗利尿ホルモン分泌、摂食中枢、性行動中枢)や、自律神経系の交感神経・副交感神経の作用についても学習を深めるとよいでしょう。
関連知識
視床下部には、体温を上げる反応(血管収縮、立毛筋収縮、ふるえ)と下げる反応(血管拡張、発汗)を制御する神経核が存在します。この働きは、体の内外の温度変化を感知し、適切に反応することで、体温を一定に保つホメオスタシスの中核をなします。