腎機能を示す血液検査項目はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第108回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
クレアチニンは筋肉の代謝によって生成され、腎臓の糸球体で濾過されて体外に排出されます。腎機能が低下するとクレアチニンの排泄が滞り、血液中のクレアチニン値が上昇するため、腎機能の指標として用いられます。特に血清クレアチニン値は、糸球体濾過量(GFR)を推定する上で重要な項目です。
選択肢ごとの解説
- 1. トリグリセライド(中性脂肪)は、主に脂質代謝の状態を示す指標であり、腎機能とは直接的な関連が薄いです。正しくは:脂質代謝異常の指標です。選びやすい理由:血液検査項目であるため、選択肢として紛らわしい。混同注意:血糖値やコレステロールと混同されやすい。
- 2. ビリルビンは、主に肝臓の機能や溶血の状態を示す指標であり、腎機能とは直接的な関連がありません。正しくは:肝機能や溶血の指標です。選びやすい理由:黄疸と関連する項目として、病態把握の指標であるため紛らわしい。混同注意:肝機能の指標であるAST/ALTと混同されやすい。
- 3. AST(GOT)は、主に肝臓や心臓、骨格筋の損傷を示す酵素であり、腎機能の直接的な指標ではありません。正しくは:肝機能や筋肉、心臓の損傷の指標です。選びやすい理由:臓器の機能を示す指標の一つであるため、混同しやすい。混同注意:ALT(GPT)と合わせて肝機能の指標としてよく用いられるため、他の臓器機能と誤解されやすい。
- 4. 正解。クレアチニンは筋肉の代謝産物で、腎臓から排泄されます。腎機能が低下すると血液中のクレアチニン値が上昇するため、腎機能の重要な指標とされます。正しくは:腎臓の排泄機能を示す重要な指標です。選びやすい理由:体内の代謝産物であるため、特定の臓器機能との関連を忘れやすい。混同注意:尿素窒素(BUN)も腎機能の指標ですが、クレアチニンはより筋肉量の影響を受けにくく、腎機能評価の精度が高いです。
- 5. LDLコレステロールは、悪玉コレステロールとして知られ、脂質異常症や動脈硬化のリスクを示す指標であり、腎機能とは直接的な関連が薄いです。正しくは:脂質異常症や動脈硬化のリスクの指標です。選びやすい理由:中性脂肪と同様に、脂質代謝の項目として紛らわしい。混同注意:HDLコレステロールや総コレステロールと合わせて脂質代謝全体として理解する必要がある。
国試ポイント
各臓器の機能を示す主要な血液検査項目を正確に理解しているかが問われています。特に腎機能、肝機能、脂質代謝の指標は頻出です。
混同注意
尿素窒素(BUN)も腎機能の指標ですが、BUNは食事や脱水の影響を受けやすいのに対し、クレアチニンは比較的安定しており、腎機能評価の精度が高いとされます。両者の違いを理解しておくことが重要です。
次に同じ論点が出たら
この問題で正答できた場合、さらに各検査値が異常を示した場合の病態生理や看護介入について学習を進めると良いでしょう。
関連知識
腎機能の他の指標として、尿素窒素(BUN)、eGFR(推算糸球体濾過量)、尿検査(尿蛋白、尿潜血など)があります。これらとクレアチニンを関連付けて理解することが望ましいです。