温罨法の作用で正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第108回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
温罨法は、温熱刺激によって皮膚や深部の組織に作用し、血管拡張による血流増加、筋緊張の緩和、痛覚神経の興奮鎮静などの効果をもたらします。これにより、疼痛緩和やリラックス効果が期待できます。特に痛覚神経に対しては、痛みの閾値を上昇させたり、末梢神経の興奮を抑制したりすることで、痛みを和らげる作用があります。
選択肢ごとの解説
- 1. 温罨法は血管拡張作用を持ち、平滑筋を弛緩させるため、緊張が高まることはありません。正しくは:平滑筋が弛緩する。選びやすい理由:温罨法が刺激を与えるため、一時的に緊張が高まるかと誤解する可能性がある。混同注意:冷罨法との作用の違いを混同する可能性がある。
- 2. 温罨法は温熱により局所の血管を拡張させ、血流を増加させる作用があります。血管が狭くなるのは冷罨法の作用です。正しくは:局所の血管が拡張する。選びやすい理由:物理的刺激と混同し、収縮反応を連想する可能性がある。混同注意:温罨法と冷罨法の作用を混同しやすい。
- 3. 温罨法は血管を拡張させ、局所の血流を増加させるため、還流血流量は減少するのではなく増加します。正しくは:還流血流量が増加する。選びやすい理由:発汗などによる体液喪失と関連付けて、全体的な血流減少を誤解する可能性がある。混同注意:体液バランスや循環器系の全体的な反応と局所的な反応を混同しやすい。
- 4. 正解。温罨法による温熱作用は、神経の伝導速度を変化させ、痛覚閾値を上昇させることで、痛覚神経の興奮を鎮静し、痛みを緩和する効果があります。正しくは:この選択肢は正しい記述です。選びやすい理由:疼痛緩和の機序が複数ある中で、温熱の直接的な神経作用を見落とす可能性がある。混同注意:温罨法による疼痛緩和の機序が、血行促進によるものか、直接的な神経作用によるものか混同する可能性がある。
国試ポイント
温罨法の生理学的・治療的効果(血管、筋肉、神経への作用)を正確に理解しているかが問われています。特に、冷罨法との作用の違いを明確に区別することが重要です。
混同注意
冷罨法の作用(血管収縮、局所代謝抑制、痛覚伝導速度低下)と温罨法の作用を混同しやすい。平滑筋の弛緩と緊張、血流量の増加と減少は対義的な関係にあるため、正確な知識が必要です。
次に同じ論点が出たら
温罨法が適用される具体的な疾患や症状、また禁忌となる状態について判断できるようになる必要があります。
関連知識
温罨法と冷罨法の適応と禁忌、具体的な適用方法(湿性、乾性)、副作用についても合わせて学習するとよいでしょう。また、炎症反応や浮腫に対する温熱・冷却の効果の違いも重要です。