経腸栄養剤の副作用(有害事象)はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第107回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
経腸栄養剤の投与によって、高浸透圧性の栄養剤による腸管への刺激、不溶性食物繊維の不足、感染、抗生物質の使用、消化管運動の異常など、様々な要因で下痢が発生しやすくなります。これは経腸栄養管理において最も頻繁にみられる合併症の一つです。
選択肢ごとの解説
- 1. 経腸栄養剤の一般的な副作用ではありません。誤嚥による肺炎などで咳が出ることがありますが、経腸栄養剤そのものの副作用ではありません。正しくは:経腸栄養剤の代表的な副作用は消化器症状です。選びやすい理由:嚥下機能が低下している患者では誤嚥性肺炎のリスクがあり、その症状として咳が出ることがあるため、関連性を想像しやすいかもしれません。混同注意:誤嚥性肺炎の症状と、経腸栄養剤そのものの副作用を混同する可能性があります。
- 2. 経腸栄養剤の副作用として脱毛は一般的ではありません。特定の薬剤や疾患、栄養状態の極端な変化で起こることはありますが、経腸栄養剤に特有の直接的な副作用ではありません。正しくは:経腸栄養剤の代表的な副作用は消化器症状です。選びやすい理由:栄養状態の不良が脱毛を引き起こすことがあるため、栄養剤と脱毛を関連付けて誤解する可能性があります。混同注意:栄養不足による脱毛と、経腸栄養剤の副作用を混同する可能性があります。
- 3. 正解。経腸栄養剤の投与によって、浸透圧性の下痢、成分に対する不耐性、腸内細菌叢の変化などにより、下痢は非常に頻繁にみられる副作用です。
- 4. 経腸栄養剤の直接的な副作用として血尿は報告されていません。血尿は腎臓や泌尿器系の疾患、薬剤による影響などが原因で起こります。正しくは:経腸栄養剤の代表的な副作用は消化器症状です。選びやすい理由:薬剤の副作用として腎機能障害や出血傾向がある場合、間接的に血尿を連想するかもしれませんが、経腸栄養剤の直接的な副作用ではありません。混同注意:一般的な薬剤の副作用と経腸栄養剤の副作用を混同する可能性があります。
国試ポイント
経腸栄養剤の管理における代表的な合併症(副作用)とその対策について、基礎的な知識が問われています。特に消化器系の症状は頻出です。
混同注意
経腸栄養剤の投与による合併症は、下痢以外にも嘔吐、腹部膨満感、便秘など消化器症状が多く、これらと混同する可能性があります。また、誤嚥性肺炎(呼吸器症状)のような経腸栄養中の体位や投与速度に起因する合併症と、薬剤そのものの副作用を区別する必要があります。
次に同じ論点が出たら
次に同じ論点が出た場合、経腸栄養剤による他の消化器症状(嘔吐、腹部膨満、便秘)や、それ以外の合併症(誤嚥、高血糖など)についても問われる可能性が高いです。また、それぞれの合併症に対する具体的な看護介入についても確認しておく必要があります。
関連知識
経腸栄養剤の種類(半消化態、消化態)、投与速度、濃度、温度、投与方法(持続、間欠)が下痢などの副作用に影響を与えることがあります。これらの要因を調整することで、副作用の軽減を図ることができます。また、脱水症状や電解質異常のリスクも伴います。