平成27年(2015年)の日本の結核対策で増加が問題とされているのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第108回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3・4番(いずれも正解)
解説
【公式の取扱い】この問題は1つを選ぶ形式ですが、公式の正答表では3・4のいずれも正解とされています。 2015年時点での日本の結核対策では、国際化に伴う外国生まれ患者の増加と、若年層(特に20歳代)での結核患者の割合増加が主要な課題として挙げられていました。これらは、結核対策を講じる上で特別な対応が必要となる集団であり、感染経路や診断の遅れなどが問題視されていました。
選択肢ごとの解説
- 1. 新登録結核患者数は、2000年代以降減少傾向にあります。一時的な増減はありますが、全体的な傾向としては増加問題とはされていません。正しくは:新登録結核患者数は減少傾向にある。選びやすい理由:結核患者数自体が問題視されることが多いため、総数が増加していると誤解しやすい。混同注意:特定の層や要因による増加と、全体の増加を混同する可能性がある。
- 2. 菌喀痰塗抹陽性の肺結核患者数は、感染源となる可能性が高く重要ですが、2015年時点では全体として増加傾向にあるとはされていません。減少傾向にあります。正しくは:喀痰塗抹陽性肺結核患者数は減少傾向にある。選びやすい理由:感染源となりうる患者の増加は公衆衛生上大きな問題であるため、これが選択肢に入ると正しいと思われがち。混同注意:結核の伝播リスクが高い患者であるため、数が増加していると直感的に考えてしまう。
- 3. 正解。外国生まれの新登録結核患者数は、2005年頃から増加傾向が続き、2015年時点でも日本の結核対策における重要な課題として認識されていました。これは、国際的な人の移動が増加していることと関連しています。選びやすい理由:国内の発生動向に注目しがちだが、国際的な側面も重要である。混同注意:国内の患者数全体が減少している中で、特定のグループの増加を見落とすことがある。
- 4. 正解。新登録結核患者における20歳代の割合は、社会活動が活発な若年層での発生が増加傾向にあり、集団感染のリスクや発見の遅れが問題視されていました。選びやすい理由:高齢者の結核が多いイメージがあるため、20歳代の増加は見過ごされやすい。混同注意:結核は高齢者の病気という固定観念があると、若年層の増加を見落としやすい。
国試ポイント
日本の結核対策の現状と課題、特に特定の層における増加傾向を理解しているかが問われます。単に患者総数だけでなく、人口動態や社会情勢の変化に伴う結核の疫学的特徴を把握していることが重要です。
混同注意
結核患者の総数が減少傾向にある中で、特定の属性を持つ患者が増加している点を見極める必要があります。高齢者の結核が多いという一般的な知識と、若年層の増加という最新の動向を区別することが求められます。
次に同じ論点が出たら
結核患者の発生動向を分析する際、年齢層別、国籍別、地域別などの詳細なデータに基づいて、重点的な対策を立案できるか。
関連知識
結核の疫学、感染経路、診断と治療、BCG接種、DOTS(直接監視下短期化学療法)など。また、国際的な人の移動と感染症の関係、特定世代の健康課題も関連します。