修正型電気けいれん療法について正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第107回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
修正型電気けいれん療法(mECT)は、患者の苦痛と合併症を最小限に抑えるために、必ず全身麻酔と筋弛緩薬の管理下で行われます。これにより、患者は治療中の意識がなく、筋弛緩薬により身体的なけいれん発作はほとんど見られません。脳波上ではてんかん様活動が誘発されますが、身体症状はわずかな筋のぴくつき程度に抑えられます。したがって、全身麻酔下で行われるという記述が正しいです。
選択肢ごとの解説
- 1. 修正型電気けいれん療法は手術室または専用の処置室で、全身麻酔と筋弛緩薬を使用して行われます。保護室は興奮状態にある患者の安全確保や隔離が必要な場合に使用される部屋であり、治療環境としては不適切です。正しくは:治療は手術室または専用の処置室で行われます。選びやすい理由:精神科関連の治療であるため、保護室という言葉に引きつけられやすいかもしれません。混同注意:隔離や安静を目的とした保護室と、医療行為を行う処置室の役割を混同しやすいです。
- 2. 正解。修正型電気けいれん療法では、患者の苦痛軽減と安全確保のため、必ず全身麻酔と筋弛緩薬が使用されます。これにより、実際のけいれん発作が起こるのを防ぎ、合併症のリスクを低減します。
- 3. 修正型電気けいれん療法では、筋弛緩薬を使用するため、強直間代発作のような目に見える大きな身体的けいれんは生じません。脳波上ではてんかん様活動が誘発されますが、身体症状は最小限に抑えられます。正しくは:筋弛緩薬を使用するため、強直間代発作はほとんど観察されません。選びやすい理由:電気けいれん療法という名前から、けいれん発作が起こるというイメージで選択しやすいかもしれません。混同注意:「電気けいれん」という言葉の直接的な意味と、「修正型」によって薬理学的に身体症状が抑えられることの違いを混同しやすいです。
- 4. 修正型電気けいれん療法では筋弛緩薬を使用するため、骨折のような重篤な身体的合併症の頻度は非常に低いです。最も一般的な合併症としては、一時的な記憶障害(特に逆向性健忘)や頭痛、吐き気などが挙げられます。正しくは:最も発生頻度が高い合併症は一時的な記憶障害や頭痛などであり、骨折の頻度は低いです。選びやすい理由:修正型ではない従来の電気けいれん療法では骨折のリスクがあったため、その知識と混同して選択しやすいです。混同注意:従来の非修正型電気けいれん療法と修正型電気けいれん療法における合併症の違いを混同しやすいです。
国試ポイント
修正型電気けいれん療法における『修正』の意味、すなわち全身麻酔と筋弛緩薬の使用が、従来の電気けいれん療法との決定的な違いであり、患者の安全と苦痛軽減にどのように貢献しているかを理解しているかが問われます。特に、身体的けいれんの有無や合併症の違いが重要です。
混同注意
従来の電気けいれん療法(非修正型)と修正型電気けいれん療法の違い、特に麻酔・筋弛緩薬の有無、それに伴う身体的けいれんの出現や合併症の種類を混同しやすいです。
次に同じ論点が出たら
修正型電気けいれん療法の適用疾患や、治療前後の具体的な看護ケアについて問われる可能性があります。
関連知識
修正型電気けいれん療法の適応疾患(重症うつ病、緊張病、難治性精神疾患など)、禁忌、術前・術中・術後の看護、記憶障害を含む主な合併症とそのケアについて理解しておく必要があります。