障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律〈障害者総合支援法〉に基づいて、障害者が利用できるサービスはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第106回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
共同生活援助(グループホーム)は、障害者総合支援法に定められた障害福祉サービスであり、障害のある方が地域で共同生活を送るための住居を提供し、日常生活上の援助や相談を行います。他の選択肢は、それぞれ児童福祉法や介護保険法に基づくサービスであり、障害者総合支援法とは異なる法制度の下で提供されます。障害者総合支援法に基づくサービスには、居宅介護、重度訪問介護、短期入所、行動援護、自立訓練、就労移行支援、就労継続支援など多岐にわたるものがあります。
選択肢ごとの解説
- 1. 育成医療は、児童福祉法に基づく医療給付であり、障害者総合支援法が定めるサービスではありません。主に身体に障害のある児童が対象で、その障害を除去・軽減する手術等の医療費を支援します。正しくは:児童福祉法に基づくサービス選びやすい理由:「医療」という言葉から、障害者が利用するサービスと誤解しやすいですが、根拠法が異なります。混同注意:育成医療と更生医療の区別。育成医療は18歳未満、更生医療は18歳以上が対象で、どちらも障害者総合支援法に基づくサービスではありません。
- 2. 居宅療養管理指導は、介護保険法に基づくサービスです。医師や歯科医師、薬剤師などが居宅を訪問し、療養上の管理や指導を行うものです。障害者総合支援法とは異なる法制度に基づいています。正しくは:介護保険法に基づくサービス選びやすい理由:自宅で療養する患者を対象としているため、障害者も利用しうると考えがちですが、根拠法が異なります。混同注意:居宅サービスという言葉から、障害者総合支援法にも関連するサービスと誤解しやすい。
- 3. 正解。共同生活援助(グループホーム)は、障害者総合支援法に基づく障害福祉サービスの一つです。障害のある方が地域で共同生活を営む住居において、相談や日常生活上の援助を受けることができます。正しくは:障害者総合支援法に基づくサービス選びやすい理由:他の選択肢が他の法律に基づくサービスであるため、相対的に正答を選びやすい。混同注意:共同生活援助と認知症対応型共同生活介護(グループホーム)の混同。後者は介護保険法に基づくサービスで、認知症高齢者が対象。
- 4. 介護予防通所リハビリテーションは、介護保険法に基づく地域密着型サービスの一つです。要支援認定を受けた高齢者を対象に、介護予防を目的としたリハビリテーションを提供するものであり、障害者総合支援法のサービスではありません。正しくは:介護保険法に基づくサービス選びやすい理由:リハビリテーションという言葉から、障害者が利用するサービスと誤解しやすいですが、根拠法が異なります。混同注意:通所リハビリテーションと障害者総合支援法における自立訓練(機能訓練)や就労継続支援(B型)の混同。提供目的と対象者が異なります。
国試ポイント
障害者総合支援法に基づくサービスの種類と、他の福祉・医療関連法規(児童福祉法、介護保険法など)に基づくサービスとの区別を正確に理解しているかが問われています。特に、名称が類似しているサービスや、提供対象者が一部重なるサービスについて、根拠となる法律を明確に認識しておくことが重要です。
混同注意
各サービス名称に共通する語句(例:医療、療養、リハビリテーション、グループホーム)から連想される法規と、実際に根拠となる法規が異なる場合に混同しやすい。特に「グループホーム」は、障害者向けと高齢者向け(認知症対応型共同生活介護)で根拠法が異なるため注意が必要です。
次に同じ論点が出たら
今後、障害者総合支援法の具体的なサービス内容や、障害支援区分の判定、サービス利用までの流れについても学習を深めると良いでしょう。
関連知識
障害者総合支援法の目的と対象、サービスの体系(自立支援給付と地域生活支援事業)、各サービスの内容(介護給付、訓練等給付、地域相談支援、計画相談支援など)。介護保険法、児童福祉法、医療法など、関連する法規とサービス内容の比較。