入浴の援助で正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第112回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
脱衣室と浴室の温度差が大きいと急激な血圧変動が生じやすく、心臓への負担が増大しヒートショックのリスクが高まるため、温度差を小さくすることが重要である。
選択肢ごとの解説
- 1. 入浴中は発汗により水分が失われるため、入浴前後は適度な水分補給が必要である。水分制限は脱水症状を招く可能性があるため誤り。正しくは:入浴前後は水分補給を促す。選びやすい理由:浮腫などで水分制限が必要な疾患がある場合、混同しやすいかもしれないが、入浴時の一般的な援助としては不適切である。混同注意:特定の疾患における水分制限と、入浴時の一般的な水分管理。
- 2. 入浴時の湯温は40℃前後が適切であり、45℃は体への負担が大きく、血圧上昇や心拍数増加を招きやすい。また、高温は皮膚の乾燥を招く可能性もあるため誤り。正しくは:入浴時の湯温は38〜41℃とする。選びやすい理由:熱いお湯を好む人もいるため、個人の好みに合わせてしまいやすいが、患者の安全を優先すべきである。混同注意:個人の入浴習慣と、医療・看護における安全な入浴温度基準。
- 3. 正解。脱衣室と浴室の温度差が大きいと、急激な温度変化により血圧が変動し、ヒートショックを引き起こすリスクが高まる。温度差を小さくすることで、身体への負担を軽減し、安全に入浴できる。選びやすい理由:正しい知識がなければ、温度差の重要性を見過ごす可能性がある。混同注意:入浴時の快適性と、ヒートショック予防のための安全管理。
- 4. 浴室に入り、急に熱い浴槽に浸かると急激な血圧変動を招く可能性があるため、心臓から遠い部位である足元からゆっくりと湯に慣れるように促すのが適切である。これにより、身体の適応を促し、安全に入浴できる。始めに浴槽に浸かるのは誤り。正しくは:浴室に入り、かけ湯で身体を温めてから、心臓から遠い手足からゆっくりと浴槽に浸かるように促す。選びやすい理由:早く温まりたいという気持ちから、すぐに浴槽に浸かりたくなる心理があるため。混同注意:一般的な入浴習慣と、医学的に安全な入浴方法。
国試ポイント
入浴援助における安全管理(特にヒートショック予防)は、高齢者看護や基礎看護学の重要テーマであり、具体的な介入方法を理解しておく必要がある。
混同注意
入浴の爽快感を重視するあまり、安全管理が疎かになることがある。あくまで患者の安全が最優先であり、快感は二の次である。
次に同じ論点が出たら
入浴援助の問題が出た場合、必ず患者のバイタルサイン変動リスク(特に循環器系)と、それに対する環境調整(温度、湿度、時間)および身体的準備(水分補給、入浴方法)の視点から判断する。
関連知識
ヒートショック予防には、脱衣室や浴室の暖房、入浴前の水分補給、食後すぐや飲酒後の入浴を避ける、入浴時間を短くするなどが挙げられる。血圧変動を最小限に抑えるための環境調整が重要である。