健康に影響を及ぼす生活環境とそれを規定している法律の組合せで正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第106回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
食品衛生法は、飲食物の安全性を確保し、公衆衛生の向上を図ることを目的とした法律です。飲食店は食品を提供する場であり、不適切な衛生管理は食中毒などの健康被害に直結するため、この法律により厳しく規制されています。
選択肢ごとの解説
- 1. 上水道は生活環境の一部であり健康に影響を与えるが、水質汚濁防止法は主に公共用水域(河川、湖沼、海域など)の汚染を規制する法律であり、上水道の『水質』そのものを直接規制するものではない。上水道の飲料水としての水質は水道法によって規制される。正しくは:上水道水質は「水道法」によって規制される。水質汚濁防止法は公共用水域の汚染防止を目的とする。選びやすい理由:「水質汚濁」という言葉が上水道と関連しているように見えるため。しかし、上水道の供給される水の水質基準は水道法で定められている。混同注意:水道法、環境基本法
- 2. 正解。飲食店における食品の衛生管理は、食中毒予防など国民の健康保護に不可欠であり、食品衛生法がこれを直接規制しているため、適切な組み合わせである。選びやすい理由:直接的で明確な関連性があるため。
- 3. 家庭ごみの管理は生活環境と健康に影響を与えるが、悪臭防止法は工場や事業場からの特定の悪臭物質の排出を規制する法律であり、家庭ごみそのものを直接規制するものではない。家庭ごみの処理は廃棄物の処理及び清掃に関する法律が主に関係する。正しくは:家庭ごみは「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」が主に関係する。悪臭防止法は工場・事業場の悪臭を規制する。選びやすい理由:家庭ごみが悪臭の原因となることがあるため、「悪臭防止法」が関連するように思える。しかし、直接の対象ではない。混同注意:廃棄物の処理及び清掃に関する法律
- 4. 学校は生活環境の一部であり健康に影響を与えるが、環境教育基本法という法律は存在しない。環境基本法は環境保全の基本原則を定めるものであり、学校の環境衛生は主に学校保健安全法で規定される。正しくは:学校の環境衛生は「学校保健安全法」が主に関係する。「環境教育基本法」という法律は存在しない。選びやすい理由:学校での環境教育の重要性から、そのような法律があると誤解しやすい。混同注意:学校保健安全法、環境基本法
- 5. 住宅用の建築材料は生活環境の一部であり健康に影響を与えるが、環境基本法は環境保全の基本原則を定めるものであり、個別の建築材料の規制を直接行うものではない。建築材料の安全性は建築基準法やシックハウス対策関連法規などが関係する。正しくは:住宅用の建築材料の規制は「建築基準法」やシックハウス対策関連法規などが関係する。環境基本法は環境保全の基本原則を定める。選びやすい理由:建築材料が環境に影響を与え、シックハウス症候群などの健康問題を引き起こすため、「環境」という言葉から関連があるように思える。しかし、環境基本法は包括的な法律である。混同注意:建築基準法、シックハウス対策関連法規
国試ポイント
人々の健康に影響を与える生活環境と、それらを規定する主な法律の組み合わせを理解し、区別できること。特に、食品衛生、水質管理、廃棄物処理、学校環境など、具体的な健康リスクと関連する法律の知識が問われる。
混同注意
各法律が対象とする範囲や目的が似ているため、名称から安易に判断せず、具体的な内容を理解しておく必要がある。例えば、環境関連の法律は多岐にわたるため、目的や規制対象を明確に区別する。
次に同じ論点が出たら
同様の問題が出た場合は、選択肢の法律が「何」を「目的」として「誰」の健康に影響を与える「生活環境」を規制しているのかを具体的に吟味して判断する。
関連知識
食品衛生法は、食品添加物、表示、施設基準、検査などの幅広い項目を定めている。また、関連する法律として、水質汚濁防止法(公共用水域の水質保全)、廃棄物の処理及び清掃に関する法律(廃棄物の適正処理)、学校保健安全法(学校における保健管理)などがある。