ハヴィガースト, R. J.が提唱する老年期の発達課題はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第110回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
ロバート・J・ハヴィガーストの発達課題において、老年期(60歳以降)に焦点が当てられるのは、退職による経済的変化への適応、身体能力の低下の受容、そして過去の生活経験の統合を通じて新たな自己を構築することです。選択肢2は、この老年期の適応課題を具体的に示しています。
選択肢ごとの解説
- 1. 「子どもを育てること」は、成人期早期(20代~30代)から中年期(40代~50代)の発達課題に該当します。正しくは:これは中年期の発達課題の一部です。選びやすい理由:一般的な生活サイクルの中で、子育てが主要な役割である期間が長いため、広い意味での「高齢期まで続く課題」と誤解しやすい。混同注意:中年期の発達課題(家庭生活の維持、子どもを成人として援助すること)
- 2. 正解。「退職による収入の減少に適応し、これまでの生活を再構築すること」は、ハヴィガーストが提唱する老年期の発達課題(60歳以降)に該当します。この時期には、退職による役割の変化、身体的・経済的適応が求められます。選びやすい理由:老年期の具体的な課題として最も典型的であるため。混同注意:他の年代の課題とは明確に区別できます。
- 3. 「市民としての責任を果たす行動を望み、それを達成すること」は、ハヴィガーストの発達課題において、主に中年期(40歳〜60歳)に該当します。正しくは:これは中年期の発達課題です。選びやすい理由:高齢者も市民としての役割を担うことがあるため、老年期とも関連すると考えてしまいがち。混同注意:中年期の発達課題(社会的・市民的責任を果たすこと)
- 4. 「男性または女性としての社会的な役割を受け入れること」は、ハヴィガーストの発達課題において、思春期から青年期(12歳〜20歳頃)に該当します。正しくは:これは青年期の発達課題です。選びやすい理由:性役割の受容は一生涯続く側面もあるため、老年期にも当てはまると考えてしまう可能性がある。混同注意:青年期の発達課題(自己の身体的変化の受容、性役割の獲得)
国試ポイント
ハヴィガーストの発達段階と各段階の具体的な課題を覚えることが重要です。特に老年期の課題は出題されやすい傾向にあります。
混同注意
エリクソンの心理社会的発達理論と混同しやすいですが、ハヴィガーストは文化的に規定された発達課題に焦点を当てている点で異なります。
次に同じ論点が出たら
ハヴィガーストの発達課題に関する問題が出た際は、提示された課題が人生のどの時期に典型的に出現するかを判断基準とします。
関連知識
エリクソンの発達段階、ピアジェの認知発達段階、フロイトの精神発達段階など、主要な発達理論家とそれぞれの提唱する発達段階および課題をまとめて学習すると効果的です。