平成30年(2018年)の学校保健統計調査における学童期の異常被患率で最も高いのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第110回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
学校保健統計調査は、子どもの健康状態を把握するための重要なデータ源です。2018年度(平成30年度)の調査結果では、学童期(小学校、中学校)において「むし歯(う歯)」が他のどの異常よりも高い被患率を示しました。これは長年の傾向であり、依然として子どもの健康問題として大きなウェイトを占めています。
選択肢ごとの解説
- 1. 高血圧の異常被患率はむし歯に比べて低い。正しくは:学童期の高血圧は健康問題の一つですが、むし歯の被患率ほど高くはありません。選びやすい理由:生活習慣病の低年齢化が社会問題となっているため、高血圧を高く見積もりがちですが、学童期の最も高い異常被患率ではありません。混同注意:将来の成人病につながる問題として重要視されるため、被患率が高いと誤解しやすい。
- 2. 摂食障害は学童期に見られることもありますが、むし歯と比較すると被患率は非常に低い。正しくは:摂食障害は深刻な精神疾患の一つですが、2018年の学童期の学校保健統計調査では、むし歯のような圧倒的に高い異常被患率ではありません。選びやすい理由:現代社会におけるストレスや精神的な問題から、摂食障害の増加傾向を考慮して選びたくなるかもしれませんが、むし歯ほどの頻度ではありません。混同注意:メディアで取り上げられることも多く、増加傾向にあるという印象から高く見積もりがち。
- 3. 心電図異常の異常被患率はむし歯に比べて低い。正しくは:心電図異常は学校検診で発見される重要な健康問題ですが、むし歯の被患率ほど高くはありません。選びやすい理由:心臓病の早期発見の重要性から、比較的多く検出されると誤解する可能性がありますが、むし歯の被患率には及びません。混同注意:学校検診の項目として重要視されるため、発見される頻度が高いと錯覚しやすい。
- 4. 正解。2018年の学校保健統計調査では、学童期の異常被患率でむし歯が最も高い割合を占めています。特に低学年でその傾向が顕著です。正しくは:むし歯は学童期に最も高頻度で認められる健康問題であり、適切な口腔ケアや定期的な歯科検診が重要です。
国試ポイント
この問題は、学校保健統計調査の最新データ(問題が出された当時の最新)に基づいた、学童期の主な健康課題に関する知識を問うものです。統計データに基づく知識は、看護師国家試験で頻繁に出題されるため、主要な指標やトレンドを把握しておくことが重要です。
混同注意
栄養状態の異常(肥満、痩身)や視力低下なども学童期の健康課題として挙げられますが、2018年度のデータではむし歯が最も高い被患率でした。他の選択肢は、個別の健康問題としては重要ですが、全体としての被患率でむし歯には及びません。
次に同じ論点が出たら
今後同様の論点が出題された場合、最新の学校保健統計調査における、学童期や他の年齢層(幼児、高校生など)の異常被患率のトップ項目や、特定の疾患(例:肥満、視力低下)の推移が問われる可能性があります。また、生活習慣病の低年齢化に関する項目(例:脂質異常症、糖尿病のリスク)も注意が必要です。
関連知識
学校保健統計調査は毎年実施され、その結果は文部科学省から公表されます。主な調査項目には、身長・体重、栄養状態、視力、聴力、むし歯、寄生虫、皮膚疾患、心臓病、腎臓病、結核、ぜんそく、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、扁桃肥大、アデノイド、脊柱側弯などがあります。これらの異常被患率の推移や傾向を理解しておくことは、公衆衛生看護や学校保健の領域で非常に重要です。