キューブラー・ロス, E.による死にゆく人の心理過程で第2段階はどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第106回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
エリザベス・キューブラー・ロスは、死にゆく人の心理過程を「否認と隔離」「怒り」「取引」「抑うつ」「受容」の5段階で説明しました。第1段階は「否認と隔離」で、自分の死を受け入れられない状態です。第2段階は「怒り」であり、「なぜ私が」という不公平感や理不尽さに対する感情が表出します。この問題文の選択肢4は、この「怒り」の段階を正確に表現しています。
選択肢ごとの解説
- 1. 「諦め」はキューブラー・ロスの段階における「受容」に近い感情ではありますが、これは第5段階に位置します。第2段階の怒りとは異なる感情です。正しくは:死を受け入れることへの受容選びやすい理由:「諦め」と「受容」は似た意味に感じられるかもしれないが、心理状態として異なる段階を指す。混同注意:受容と諦めを混同してしまう可能性がある。
- 2. 「取引」はキューブラー・ロスの段階における第3段階に該当します。死を回避したり、延期しようとする心理状態です。正しくは:死を回避するための交渉や取引選びやすい理由:怒りの次に具体的な行動を起こそうとする段階として選択肢に魅力を感じるかもしれない。混同注意:段階の順序が曖昧だと、怒りの次に来る行動として選びがち。
- 3. 「否認」はキューブラー・ロスの段階における第1段階に該当します。これは現実を受け入れられない初期の心理状態です。正しくは:死を受け入れられない現実の否認選びやすい理由:死の受容過程で最初に生じる感情として最も適切に思えるかもしれない。混同注意:第1段階の「否認」を、その後の段階と混同してしまう可能性がある。
- 4. 正解。キューブラー・ロスが提唱した死にゆく人の心理過程は、否認、怒り、取引、抑うつ、受容の5段階です。第2段階は「怒り」であり、なぜ自分が死ななければならないのかという感情が生まれる時期です。正しくは:この選択肢は正しい。
国試ポイント
キューブラー・ロスの提唱した死の受容過程の各段階とその順序を正確に理解しているかが問われています。各段階でどのような心理状態が特徴的であるかを押さえることが重要です。
混同注意
各段階の名称やその内容が混同しやすい。特に「否認」「怒り」「取引」「抑うつ」「受容」それぞれの感情の特徴と順序を明確に区別する必要がある。
次に同じ論点が出たら
この知識を基に、具体的な症例で患者がどの段階にあるかを判断し、適切な看護介入を選択できるようになることが次のステップとなります。
関連知識
キューブラー・ロスの理論は、終末期医療や緩和ケアにおける患者の心理的サポートを考える上で基礎となる知識です。各段階での患者への具体的なケアやコミュニケーション方法も合わせて学習することが望ましいです。