感染症と代表的な原因ウイルスの組合せで正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第113回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
伝染性単核症はEpstein-Barr〈EB〉ウイルスによって引き起こされる急性感染症です。発熱、咽頭痛、リンパ節腫脹、肝脾腫などが主な症状として見られます。
選択肢ごとの解説
- 1. 手足口病の主な原因ウイルスはコクサッキーウイルスA群(特にA16型)やエンテロウイルス71型であり、アデノウイルスではありません。正しくは:手足口病 hand, foot and mouth disease ―――― コクサッキーウイルスA群選びやすい理由:ウイルス性の疾患である点は共通しているため、他の一般的なウイルスを原因と誤認しやすい。混同注意:アデノウイルスは咽頭結膜熱などの原因となりますが、手足口病とは関連しません。
- 2. 咽頭結膜熱の主要な原因ウイルスはアデノウイルスであり、ヒトパピローマウイルス〈HPV〉ではありません。HPVは子宮頸がんや尖圭コンジローマの原因となります。正しくは:咽頭結膜熱 pharyngoconjunctival fever ―――― アデノウイルス選びやすい理由:ウイルス感染症という点は合っているため、他の一般的なウイルスを混同しやすい。混同注意:HPVは性感染症や皮膚の病変の原因となるため、咽頭結膜熱とは病態が異なります。
- 3. 突発性発疹症の主な原因ウイルスはヒトヘルペスウイルス6型(HHV-6)または7型(HHV-7)であり、コクサッキーウイルスではありません。コクサッキーウイルスは手足口病やヘルパンギーナの原因となります。正しくは:突発性発疹症 exanthema subitum ―――― ヒトヘルペスウイルス6型〈HHV-6〉選びやすい理由:発疹を伴うウイルス性疾患であるため、他の発疹症の原因ウイルスと混同しやすい。混同注意:コクサッキーウイルスが原因となるのは手足口病やヘルパンギーナなどの疾患です。
- 4. 正解。伝染性単核症の主要な原因ウイルスはEpstein-Barr〈EB〉ウイルスです。これは「キス病」とも呼ばれ、唾液を介して感染することが知られています。正しくは:正しい選択肢のため修正不要。
- 5. ヘルパンギーナの主な原因ウイルスはコクサッキーウイルスA群であり、単純ヘルペスウイルスではありません。単純ヘルペスウイルスは口唇ヘルペスや性器ヘルペスの原因となります。正しくは:ヘルパンギーナ herpangina ―――― コクサッキーウイルスA群選びやすい理由:ヘルペスという名前の類似性から、単純ヘルペスウイルスと混同しやすい。混同注意:単純ヘルペスウイルスは「ヘルペス」という言葉から連想される疾患の原因ですが、ヘルパンギーナはエンテロウイルス属のコクサッキーウイルスによるものです。
国試ポイント
小児期にみられる一般的なウイルス感染症と、それぞれの原因ウイルスを正確に結びつける知識が問われています。特に、名称が似ていたり、症状が一部重なったりする疾患の原因ウイルスの違いを理解しておくことが重要です。
混同注意
手足口病とヘルパンギーナ(いずれもコクサッキーウイルスが主因)、突発性発疹症(ヒトヘルペスウイルス6型/7型)とその他の発疹を伴う疾患の原因ウイルスが混同しやすいポイントです。
次に同じ論点が出たら
各疾患に対する看護介入の知識や、感染予防策、患者・家族への説明事項について問われる可能性があります。
関連知識
ウイルス性発疹症の鑑別診断(麻疹、風疹、水痘、突発性発疹、手足口病など)、各ウイルスの感染経路や潜伏期間、代表的な症状、合併症についての知識も関連します。