土壌中に分布し感染を引き起こすのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第115回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
破傷風菌は、その芽胞が土壌中に広く存在しており、皮膚の傷口から体内に侵入することで感染を引き起こします。そのため、土壌中に分布し感染を引き起こす代表的な菌です。
選択肢ごとの解説
- 1. 結核菌は土壌中に広く分布している細菌ではありません。主に結核患者の咳などによる飛沫感染で人から人へ感染します。正しくは:結核菌は、結核患者の咳やくしゃみで排出された飛沫核を吸い込むことによって感染します。選びやすい理由:一般的な感染症の原因菌ですが、土壌との関連性は低い。混同注意:他の菌との生息環境の混同。
- 2. コレラ菌は主に汚染された水や食物を介して感染します。土壌そのものが主要な感染源ではありません。河口域や汽水域に生息することが知られています。正しくは:コレラ菌は、コレラ患者の糞便で汚染された水や食物を摂取することで感染します。選びやすい理由:水系感染症のイメージから、土壌と関連づけてしまう可能性。混同注意:水系感染と土壌感染の区別。
- 3. 正解。破傷風菌(Clostridium tetani)は、土壌中、特に畑の土や動物の糞便中に広く分布している芽胞形成菌です。傷口から体内に侵入し、破傷風を引き起こします。正しくは:破傷風菌は土壌中に常在し、傷口から侵入することで感染します。選びやすい理由:他の一般的な菌との混同。しかし、土壌との強い関連が特徴。混同注意:他の嫌気性菌との混同。
- 4. カンピロバクターは、主に鶏肉などの食肉や生水、加熱不十分な食品を介して感染する細菌です。動物の腸管内に生息しますが、土壌中に広く分布し、直接感染源となることは稀です。正しくは:カンピロバクターは、加熱不十分な鶏肉などを摂取することで感染します。選びやすい理由:食中毒の原因菌として有名だが、土壌が直接の感染源ではない点。混同注意:食中毒菌と土壌由来菌の区別。
国試ポイント
感染症の原因となる微生物とその主要な感染源・経路を正確に理解しているかが問われています。特に土壌由来の感染症は、屋外での活動や災害時にも関連するため重要です。
混同注意
一般的な食中毒菌や空気感染する菌と、土壌が主な生息地・感染源となる菌との区別が曖昧だと誤りやすいです。
次に同じ論点が出たら
各感染症について、感染経路(経口感染、飛沫感染、接触感染、土壌感染など)、主要な感染源、症状、予防策を総合的に判断できるようになりましょう。
関連知識
破傷風菌は嫌気性菌であり、酸素の少ない環境で増殖します。芽胞は非常に耐久性が高く、土壌中で長期間生存できます。感染予防には、傷の適切な処置と破傷風トキソイドの予防接種が有効です。