接触感染予防策として使用するのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第115回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
接触感染とは、患者や周囲の環境に存在する病原体が、直接的または間接的に医療従事者の手などを介して伝播することです。ガウンを着用することで、医療従事者の衣類や皮膚が汚染されるのを防ぎ、病原体の拡散を阻止します。手指衛生とともに、接触感染予防の最も重要な要素の一つです。
選択肢ごとの解説
- 1. 陰圧室は空気感染症(例:結核、麻疹、水痘)の病原体を封じ込めるための設備であり、主に飛沫核による感染を防ぐ目的で使用されます。接触感染の予防策としての個人防護具ではありません。正しくは:空気感染症患者の隔離に使用される。選びやすい理由:感染症対策のイメージが強いため選択肢として目につきやすいが、接触感染予防策としての『個人防護具』ではない点を理解する必要がある。混同注意:空気感染対策と接触感染対策の区別。設備と個人防護具の区別。
- 2. 正解。ガウンは、医療従事者の衣服や皮膚が、患者の体液、血液、排泄物、または汚染された環境表面と直接接触するのを防ぐために着用されます。これにより、病原体が医療従事者の体に付着し、他の患者や環境へ拡散するのを防ぎ、接触感染のリスクを低減します。
- 3. ゴーグルは、患者の血液、体液、飛沫などが目に入るのを防ぐための個人防護具です。これは主に飛沫感染や血液・体液曝露からの防御であり、接触感染予防策としては限定的です。接触感染は汚染された手や直接的な体表面の接触が主な経路です。正しくは:飛沫や体液の目への曝露を防ぐ目的で使用される。選びやすい理由:防護具であるため選びやすいが、対象となる感染経路が異なる。混同注意:飛沫感染対策と接触感染対策の区別。
- 4. N95マスクは、空気中に浮遊する非常に小さな粒子(飛沫核)を吸い込むのを防ぐための高性能マスクです。結核や麻疹などの空気感染症の予防に使用されます。接触感染は主に汚染された手や直接的な身体接触を介して広がるため、N95マスクは直接的な予防策ではありません。正しくは:空気感染症の病原体を含む微細な粒子を吸入するのを防ぐ目的で使用される。選びやすい理由:マスクであるため感染対策のイメージが強いが、接触感染ではなく空気感染対策である点を理解する必要がある。混同注意:空気感染対策と接触感染対策の区別。一般的なサージカルマスクとN95マスクの違い。
国試ポイント
感染経路別予防策(接触感染、飛沫感染、空気感染)における個人防護具の種類と、それぞれの感染経路に対する適切な適用を正確に理解しているかが問われています。特に、どの防護具がどの感染経路に対応するかを区別できることが重要です。
混同注意
各感染経路(接触感染、飛沫感染、空気感染)に対する予防策と、それぞれの個人防護具(ガウン、手袋、サージカルマスク、N95マスク、ゴーグル)や設備(陰圧室)の役割が混同されやすい。特に、マスクの種類と用途(サージカルマスクとN95マスク)の違いや、ガウンと手袋の役割は必須知識。
次に同じ論点が出たら
この論点が出題された場合、次は『飛沫感染予防策として使用するのはどれか?』や『空気感染予防策として使用するのはどれか?』、あるいは『複数選択で適切な組み合わせを選ぶ問題』が出る可能性があります。また、『標準予防策』の具体的な内容や適用範囲についても問われることが予想されます。
関連知識
標準予防策(スタンダードプリコーション)の概念、手指衛生の重要性、手袋の適切な使用、エプロンとガウンの使い分け。それぞれの感染経路における病原体(例:MRSAやVREなどの多剤耐性菌、クロストリディオイデス・ディフィシルは接触感染対策が重要)。