平成28年(2016年)の人口1人当たりの国民医療費で最も近いのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第110回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
2016年(平成28年)度の国民医療費は42兆3644億円であり、当時の人口1億2693万人で割ると、1人あたりの医療費は約33万376円となります。選択肢の中では「33万円」が最も近い値となります。
選択肢ごとの解説
- 1. 2016年の国民1人あたりの国民医療費は、13万円よりも高い金額です。この選択肢は実際の値より大幅に低い。正しくは:国民医療費は年々増加傾向にあり、13万円は過去のどの時点においても低すぎる。選びやすい理由:国民医療費の総額と混同したり、古いデータを記憶している場合に誤って選ぶ可能性がある。混同注意:国民医療費の総額(約42兆円)と1人あたり医療費の区別がついていない可能性がある。
- 2. 2016年の国民1人あたりの国民医療費は、23万円よりも高い金額です。この選択肢も実際の値より低い。正しくは:実際の値より約10万円低い。選びやすい理由:概算値として漠然と記憶している場合、このあたりを選んでしまうかもしれない。混同注意:国民医療費の基本的な統計値を正確に把握できていない可能性がある。
- 3. 正解。2016年(平成28年)の国民1人あたりの国民医療費は、概ね33万円前後でした。正確な値は33万1700円です。選びやすい理由:近い値のため、正確な数字が不明でも選ばれやすい。混同注意:国民医療費の総額や対GDP比など、他の統計値と混同する可能性がある。
- 4. 2016年の国民1人あたりの国民医療費は、43万円よりも低い金額です。この選択肢は実際の値より大幅に高い。正しくは:実際の値より約10万円高い。43万円は2020年代後半以降に予想される数字に近しい。選びやすい理由:高齢化の進展に伴い医療費が高騰しているという漠然としたイメージから、高めの値を選んでしまう可能性がある。混同注意:国民医療費全体の増大傾向を過大評価している、または将来予測と混同している可能性がある。
国試ポイント
日本の国民医療費に関する基本的な統計知識、特に1人あたりの医療費の概算値を把握しているかが問われています。年度ごとの正確な数値を覚える必要はありませんが、大まかな傾向と主要な数値は理解しておくことが重要です。
混同注意
国民医療費の総額、国民所得に対する国民医療費の割合(対国民所得比)、高齢者医療費の割合など、他の国民医療費関連の統計値と混同しやすい。また、年度によって数値が変動するため、直近のデータだけでなく、数年前のデータについても大まかな傾向を掴んでおく必要がある。
次に同じ論点が出たら
今後も国民医療費、特に1人あたりの国民医療費の動向は、超高齢社会における医療提供体制を考える上で重要です。最新の国民医療費の動向や、医療費抑制策に関するニュースなどにも関心を持つことが、看護師として医療費問題への理解を深める一歩となります。
関連知識
国民医療費は、医療保険制度を通じて支払われる医療費の総額であり、国の医療政策や経済状況を反映する重要な指標です。年齢構成の変化(高齢化)、医療技術の進歩、薬剤費の増大などが医療費増加の主な要因とされています。国民医療費の財源は、保険料、国庫負担、患者負担などで構成されます。