患者の権利について適切なのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第110回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
患者の権利として、自己決定権の一環であるセカンドオピニオンを受ける権利は、医療現場で広く認識され尊重されています。これは患者が自身の健康状態や治療法についてより多くの情報を得て、納得のいく選択をするために不可欠です。
選択肢ごとの解説
- 1. 入院中の外泊には、治療計画や安全管理の観点から医療機関の許可が必要です。無断での外泊は、患者の安全を脅かす可能性があり、適切な権利とは言えません。正しくは:患者は入院中に医師や医療機関の許可を得て外泊できる。選びやすい理由:「患者の自由」という広義の権利と混同しやすいが、医療機関という特殊な環境下では制約がある。混同注意:患者の自由と、医療安全・治療継続の必要性とのバランス。
- 2. 医療費は、医療法や健康保険法に基づき、診療報酬点数によって定められており、患者が自己で金額を決定することはできません。患者には治療費の内容について説明を受ける権利はありますが、金額決定権はありません。正しくは:患者は治療後に治療費の明細について説明を求めることができる。選びやすい理由:「患者の権利」という言葉から、経済的な決定権も含まれると誤解しやすい。混同注意:医療費の決定権と、医療費に関する説明を受ける権利の混同。
- 3. 正解。セカンドオピニオンを受ける権利は、患者が自身の治療に関して十分な情報を得て、納得のいく選択をするための重要な権利として広く認められています。これはインフォームド・コンセントの原則にもつながります。正しくは:適切な記述であるため修正不要。
- 4. 他の患者の連絡先は個人情報にあたり、個人情報保護法によって厳重に保護されています。本人の同意なく第三者(他の患者を含む)に提供することはできません。患者には、他の患者の情報を知る権利はありません。正しくは:患者はプライバシーが保護されることを期待できる。選びやすい理由:同じ病気を持つ患者との交流が精神的サポートになるという側面から、患者の利益になると誤解しやすい。混同注意:患者同士のサポートと、個人情報保護の原則の混同。
国試ポイント
患者の権利に関する基本的な知識と、特に自己決定権、個人情報保護、医療費の仕組みについての理解が問われています。具体的な行動や状況が、患者の権利として適切かどうかを判断する能力が求められます。
混同注意
患者の権利を「何でもできる」と誤解しやすい。特に、医療機関における制約や他の患者のプライバシーに関する権利とのバランスを理解しているかが問われます。
次に同じ論点が出たら
個々の選択肢が患者の権利として認められる根拠(法的根拠や倫理的根拠)があるか、または他の権利や義務と衝突しないかを検討する。
関連知識
インフォームド・コンセント、個人情報保護法、医療倫理、患者憲章、医療法。