診療報酬制度について正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第111回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
診療報酬制度は、医療保険制度における医療サービスの対価であり、健康保険法に基づき厚生労働大臣が定めた基準によって算定されます。この報酬を受け取ることができるのは、保険医療機関として厚生労働大臣の指定を受けた医療機関に限られます。これにより、保険診療の質と公平性が担保されています。
選択肢ごとの解説
- 1. 診療報酬の点数は原則として2年に1回改定されます。3年に1回改定されるのは介護報酬です。正しくは:診療報酬の点数は原則として2年に1回改定される。選びやすい理由:介護報酬の改定頻度と混同しやすいためです。医療と介護は密接に関連しており、混同しやすい知識領域です。混同注意:介護報酬の改定頻度(3年に1回)
- 2. 診療報酬は、保険者(健康保険組合や市町村など)が、審査支払機関(社会保険診療報酬支払基金や国民健康保険団体連合会)を介して医療機関に支払います。都道府県が直接支払うわけではありません。正しくは:診療報酬は保険者(健康保険組合や市町村など)が、審査支払機関を介して医療機関に支払う。選びやすい理由:都道府県が医療行政において大きな役割を担っているため、支払い主体でもあると誤解しやすいです。しかし、診療報酬は公的医療保険制度に基づいて支払われます。混同注意:都道府県の医療行政における役割
- 3. 医療機関への支払いには、出来高払い方式の他に、診断群分類別包括評価(DPC/PDPS)方式などの包括払い方式も導入されています。出来高払いのみではありません。正しくは:医療機関への支払いには、出来高払い方式の他に、包括払い方式(DPC/PDPS)などもある。選びやすい理由:伝統的に出来高払い方式が主流であったため、これが唯一の支払い方法であると誤解しやすいです。しかし、医療費の効率化のためDPCが導入されています。混同注意:伝統的な支払い方式(出来高払い方式)
- 4. 正解。保険診療を行う医療機関は、健康保険法に基づき厚生労働大臣の指定を受けなければなりません。この指定を受けた医療機関を保険医療機関と呼び、ここで初めて診療報酬の請求が可能となります。選びやすい理由:選択肢の記述が制度の根幹に関わる正確な情報であるため、正しいと判断できます。混同注意:特になし。制度の基本事項です。
国試ポイント
診療報酬制度の基本的な仕組み、改定頻度、支払い主体、支払い方式、および利用可能な医療機関について理解しているか。
混同注意
診療報酬の改定頻度と介護報酬の改定頻度、医療機関への支払い主体と保険料の徴収主体。
次に同じ論点が出たら
診療報酬に関する問題が出た場合、改定頻度(原則2年に1回)、支払い主体(審査支払機関を介して保険者)、支払い方式(出来高払いとDPCの併用)、指定医療機関の要件を確認して判断する。
関連知識
診療報酬の改定は、医療経済実態調査の結果や、医療技術の進歩、社会情勢の変化などを踏まえ、中央社会保険医療協議会(中医協)の議論を経て決定されます。診療報酬の支払い方式には出来高払い方式だけでなく、診断群分類別包括評価(DPC)方式などもあります。