マズロー, A. H.の基本的欲求の階層で、食事・排泄・睡眠の欲求はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第108回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
マズローの基本的欲求の階層では、最も低次で根源的な欲求が「生理的欲求」です。これは生命を維持するために必要不可欠な要素であり、食事、排泄、睡眠、呼吸などが含まれます。これらが満たされて初めて、次の段階の欲求へと移行するとされています。
選択肢ごとの解説
- 1. 安全への欲求は、生命や健康に対する脅威から身を守りたいという願望であり、身体の安全や安定した生活基盤を求める段階です。食事・排泄・睡眠は、より基本的な生命維持に関わる欲求です。正しくは:安全の欲求は、身体の安全や経済的安定などを求める欲求です。選びやすい理由:食事や睡眠が満たされないと安全が脅かされると考えるかもしれませんが、直接的な身体の安全とは異なります。混同注意:安全の欲求は、物理的な危険からの回避や、経済的な安定など、より上位の欲求です。
- 2. 自己実現の欲求は、マズローの階層の最上位に位置し、個人の潜在能力を最大限に発揮し、自己の可能性を追求しようとする欲求です。食事・排泄・睡眠とは直接関連しません。正しくは:自己実現の欲求は、個人の成長や潜在能力の開花を目指す最高次の欲求です。選びやすい理由:充実した人生を送るためには、食事や睡眠も重要だと考えがちですが、これらは自己実現そのものではありません。混同注意:自己実現の欲求は、自己成長や創造性、道徳性などに関わるものです。
- 3. 承認への欲求は、他者からの尊敬や評価、自己肯定感を求める段階です。食事・排泄・睡眠といった身体的な欲求とは異なる次元の欲求です。正しくは:承認の欲求は、他者からの尊敬や評価、自己尊重感を求める欲求です。選びやすい理由:社会生活を送る上で、食事や睡眠のコントロールが他者からの評価につながると誤解する可能性もあります。混同注意:承認の欲求は、所属と愛の欲求のさらに上位に位置し、社会的評価を求める欲求です。
- 4. 正解。マズローの欲求段階説において、生理的欲求は最も基本的な段階であり、生命維持のために不可欠な欲求です。食事、排泄、睡眠、呼吸などはこれに該当します。正しくは:生理的欲求は、生命維持のために最低限必要な食事、排泄、睡眠などの欲求です。選びやすい理由:これは最も基本的な欲求であるため、迷うことは少ないでしょう。混同注意:生理的欲求は、他のどの欲求よりも優先される、生物学的な根源的な欲求です。
国試ポイント
マズローの欲求段階説における各欲求の具体的な内容と、その階層関係を正確に理解しているかが問われます。特に、生理的欲求が最も低次の根源的な欲求であることを認識することが重要です。
混同注意
安全の欲求と生理的欲求を混同する可能性があります。生理的欲求は生命維持に直結する身体的な欲求であり、安全の欲求は身体的な危険からの回避や生活の安定を求める欲求です。
次に同じ論点が出たら
この問題で生理的欲求を正しく選択できた場合、マズローの欲求段階説の基本を理解していると言えます。次に、他の欲求(安全、所属と愛、承認、自己実現)が具体的にどのような内容であるかを、具体的な事例と結びつけて説明できるかを確認すると良いでしょう。
関連知識
マズローの欲求段階説は、下位の欲求が満たされることで上位の欲求が出現するという考えに基づいています。生理的欲求の次に安全の欲求、所属と愛の欲求、承認の欲求、そして自己実現の欲求が続きます。看護の場面では、患者のどの欲求が満たされていないかをアセスメントし、優先順位を立ててケアを行う際にこの理論が活用されます。